モーツァルト

ブルーノ・ヴァルター指揮ニューヨークフィル演奏交響曲第39番を聴く

私が聴いた中では、ジョージ・セルでもあまり印象に残らなかったこの曲が、ヴァルターは、とけあう音色と、歌心で心をわしづかみにする。政治に関しても、書きたいのであるが、体力的に現在ギブアップ。書ける時に、綴る予定。

ジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏とブルーノ・ヴァルター指揮メトロポリタン歌劇場演奏の魔笛を聴き比べて見て

前日のジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏による魔笛を聴くの続き。やんわりと一つ前で書いたのだけど、私は、ジョージ・セルを推す。 そもそも、ヴィーンフィルのオルガントーンを堪能できる魔笛はこれだけでは。カラヤン、ベームのモノラル録音を探せば…

ジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏による魔笛を聴く

モノラル録音ながら、これは素晴らしい。 アンサンブル精度に関しては、後年のベーム、クレンペラー、ショルティ、カラヤン、スイトナー、C.ディヴィス、サヴァリッシュ、アバド、レヴァインの方がいいかもしれない。歌手もそう。ただ、この当時のヴィーン国…

ジョージ・セル指揮ベルリンフィル演奏による交響曲第29番を聴く

ジョージ・セルは、なぜか手兵クリーヴランド管弦楽団とこの曲を録音しなかった。ライヴもないようである。もっと長生きしていれば、したかもしれないが。というわけで気になっていた。 内容は、ヴィーン・ザルツブルク情緒があるわけではないが、壮麗かつ歯…

ブルーノ・ヴァルター指揮ニューヨークフィル演奏による交響曲第41番「ユピテル」を聴く

この2日前に届いていたが、聴いたのは、この日の昼、取り込む前である。 ここでは、第2次世界大戦前に、ヴィーンフィルとセッション録音をする前と異なり、ヴァルター自身の改編で第4楽章のラスト1分30秒前後から奏でられるコーダにてホルンが奏でるC-D-F-E…

フリーメーソンのためのカンタータ「我らの喜びを高らかに告げよ」 K.623

この曲には、逸話が多い。 のちに、1829年、イギリスの作曲家で出版業者ノヴェロは妻を伴って大陸に渡り、モーツァルトの生涯についての資料を収集して回っているが、このカンタータがモーツァルトの指揮により歌われたときのことを次のように残している。 …

K.619 小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」

最近たまたま聴いてとてもいい曲だった。ピアノ単体で聴いても長調から短調に転調するときの緊迫感、劇性、イ短調の場所では、魔笛で最も有名なアリア「わが胸は復讐に煮えたぎっている」や未完のレクイエムではメロディと通奏低音が完成していた「怒りの日…