大人のアスペルガー症候群

さっそく抜き書きをして参ります。

アスペルガー症候群:発達障害の一種。脳機能に部分的なかたよりがある。心の病気やしつけによるものではなく、生まれもった性質。無理に直そうとすると、つらくなる。

コミュニケーションの特性

よい面:素直で正直

興味のあることについては、どんどん発言する

独特の感じ方をする。

人にはない感性をもっている

つらい面:言葉を字義通りに理解する。

人の話を聞けない。

聞いて理解するのが苦手

表情や身振りに鈍感。

他人の意図を読みとれない


社会性の特徴

よい面:自由に発想できる。天真爛漫な生き方をしている

行動力がある。やりたいことに向かって一直線

人に流されない。一人でも怖がらずに行動できる

つらい面:友達ができない。それをさびしいとも思わない

人と共感しない。人の気持ちに興味がもてない

社会常識やマナーが、なかなか身につかない


想像力の特性

よい面:一定の作業を正確に、緻密にこなせる

好きなことには、優れた集中力を発揮する

反復作業、単純作業をいとわない

つらい面:興味のかたよりが強く、頑固な面がある

臨機応変な対応ができない。予定通りを好む

決まりを守りたがる。融通がきかない


そのほかの特性

運動が苦手、感覚的なこだわりが強い、生活習慣が乱れやすいなど、そのはかにもいろいろ

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社)P18- P19】

ちなみに私は、上記の特性が、ほぼ一通り、あてはまるタイプです。

コミュニケーションの特性:すれ違いが多い

話の流れや文脈が理解できない。会話についていけない。独特の言葉づかいをする。自分だけに通じる言葉を使う。慣用表現がわからない。大げさな表現を真に受ける。一人で一方的に話し続ける。人の意見を聞こうとしない。話し方がぎこちない。学者のような難しい言い回しをする。会話がパターン化している。型通りのセリフで返答する。

文字の方が理解しやすいという特性があります。

本人はすれ違いに気づいていない



社会性の特徴:常識が身につかない

友達ができない。人の表情を考慮しない。周囲がどう思おうと、関係なく行動する。社会常識やマナーに従わない。そもそも意識していない。自分と違う考えに興味を持たない。感情表現のタイミングがずれる。人が泣いているときに笑うなど。場にそぐわないことをする。礼儀をわきまえない、敬語を使えないなど。

悪気なく、非常識なことをする



想像力の特性:なにごとも型通り

気持ちの切り換えが下手。作業後に次の作業にすぐに移れない。決まりをかたくなに守る。例外や間違いを許せない。生活パターンを守りたがる。習慣がずれるとひどく混乱する。興味・関心がかたよっている。特定のことしか楽しめない。因果関係を決めてかかる。一度できたことができないと腹を立てる。

こだわりの強さが問題になる

問題は自分を変えられない

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P18-P19】

私は、いまあげたことに一通りあてはまっています。

発達障害とは:生まれながらに脳機能のかたよりをもち、そのために発達にもかたよりが出るという障害です。

成長のバランスがかたよる。前頭前野扁桃体などに働きの乱れが、    あり、それが行動に影響するといわれている。 

脳機能のかたよりが、身体の知覚や感覚に影響する。一人ひとり、独特のかたよりがある。



他の発達障害

AD/HD(注意欠陥/多動性障害):多動性、衝動性、不注意の3特性を示す。落ち着きの無さが最大の特徴

LD(学習障害):読み書きや計算を苦手とする、アスペルガー症候群と併存していることが多い

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P19】

交際相手の意図を読みとれないことや、自分の行動様式を修正できないことが、感情的な対立や暴力にむすびつけます。アスペルガー症候群をよく理解する必要があります。



感情表現が苦手:感情を言葉や態度で適切に表現できない。大げさな発言やなれなれしい行動が目立つ

仲良くなると気持ちがすれ違う

特性の問題を自覚して、相手を尊重する意識を持つことが、交際を続けるポイントになります。

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P28】

うそをつけない素直さを大切に

丁寧な言い回しにしていく

失礼な発言や態度、行動・他人に対する不信感・攻撃的な感情、友情や恋愛への過剰な思い込み

かえなくてよい

素直で正直・嘘をつかない。優れた力を持つが、態度は謙虚。真面目。決まりを守る

理解者をまじえて話す

今後の対策を伝えあう:失礼な態度は注意してほしいと伝える。その際、具体的にメモに書いてもらうと理解しやすいことも教えておく

すれ違うわけを説明する:問題となる行為は、配慮不足からくるもので、悪意があるわけではないことを周囲に伝える

友達との交流をあきらめない。自分のことをわかってもらう。近寄りがたい人だという評価を変える

話しあいを通じて、態度への誤解をとく。場合によってはアスペルガー症候群の説明も行う

日頃のすれ違いについて、お互いに素直に謝る。特性があるから、と開き直るのはよくないこと

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P32】

ルールやマナーをマニュアルで学ぶ

ルールを記憶していく

積み重ねるように、コツコツと

専門家に相談・マンガで学ぶ・例外を知る・道具を使う

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P42-43】

自分にできることを理解する

「普通」を目指すのをやめると楽になる

まわりからも歩みよってもらう

ソーシャルスキルを身につける

行動力はいかしていく:他の人にはない、自分だけの個性を、はじる必要はない。

周囲から浮くような特徴でも、否定しないで、いかしていく

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P44】

予定変更を嫌がる・見通りが立てられない・暗黙の了解がわからない

作業の同時進行ができない・運動面に困難がある

融通がきかない:柔軟な考え方ができない。特性としては、例外・変更に不安を感じる、規則・習慣通りだと安心する ゆえに、きまりごとを絶対視する

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P49・51】

どう考えるべきか:指示があれば、期待に応えて動ける

考え方:まわりにフォローしてもらう

苦手なことは手伝ってもらう:「できないことがある」と認めて、それを受け入れます。一人でがんばろうとしないで、同僚に手伝ってもらいましょう、お互いのよいところをいかせるような関係を築いていきます。

行動にうつす:指示の受け方を変える:指示の形式によって、理解度が変わることを説明します。自分にとってわかりやすい指示はどのような者か、周囲に伝えましょう。特性の影響は人によって異なり、自分なるの方法を探す必要があります。

わかりやすい指示:文字・図で、ひとつずつ、肯定的に、具体的に、ひと言で

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P56】

規則正しい行動を仕事につなげる

できることをいかしていく

苦手なこと:コミュニケーション能力、想像力、社会性が要求されること。こまかな動作

・大勢と対話する仕事・予定を立てずに行動する・場面にあわせたふるまい・状況を見て、手を抜く

・指示なしで動く

得意なこと:興味のかたよりや規則性、正確性が生きること。人間関係が複雑にならないこと

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P58-P59】

人と対面する仕事は強いストレスに

対話が下手:相互理解の乏しさ、話し言葉の理解が難しい、表情・身振りが読みとれない

お詫びやお礼がすぐに言えない

あいさつ・あいづちが苦手・立場を意識できない

失言をおそれず、正直にたずねる

質問することで失敗を減らす

失敗を減らし、成功を増やす

具体的には、質問できる時間や回数を決める。自分でも努力する。質問に対する返答が理解できないときは、具体的な言い方に変えてもらう。質問してよい相手を決める。その人にはコミュニケーション面の弱さを伝える

常識にとらわれない発想を力に

特性から仕事を考える

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P60-P70】

ここまでで引用した文は、もともとの文を、若干話の流れから、違和感がないようにつなげたものとなっております。

2次障害として、失敗を繰り返すことで、自己評価が著しく下がること、緊張でびくびくする為に失敗が増えること、感情が不安定になる、人生に絶望し、人間不信になる、さらにひどくなると抑うつ状態、ストレスからくる体調不良、耳鳴り・頭痛がやまず、活動意欲を失う、不眠症

社会、自分自身、家族・友人への不信から、ひきこもりや不登校自傷行為、過食、暴力事件などをする

【大人のアスペルガー症候群 梅永 雄二・佐々木 正美監修 (講談社) P81-P82,P84-P85】

半ば引きこもり、すべてへの不信、自己評価が低い、緊張でびくびくしがち、耳鳴り、抑うつ状態、体調不良はすべて体験しております。いまでも、すべてへの不信を除けばときおりそれらに襲われるときがあります。ブログで、悶々としていることを書いたときがまさにそうでした。

周囲に自力では直しがたい傾向があることだけは、信頼できる人には、今後話したいと思います。

実際に検査したわけではないから、確定ではありませんが、こうした面を持つことは、どちらにせよ否定のしようがありません。



もともと高校の頃から、アスペルガーのことは、聖教新聞のこころのコラムでしっていました。また大学の授業でも触れたことでもあります。そのたびに、実は該当しているのではみていました。おそらく、ところどころあてはまっていることは否定できないといったところでしょう。



人と比べて、突出して苦手な面が、新たに見えてきました。

続きは、近いうちにUP致します。



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