新時代第29回本部幹部会での名誉会長のスピーチ

本気になって祈り抜いた時、その祈りは、根底では、すでに叶っているのである。「因果倶時・不思議の一法」(御書P513)と仰せの、この偉大な法理を確信して、ともに広宣流布の大道を進んで参りたい。


【2009.5.27 新時代第29回本部幹部会 創価国際友好会館 2009.6.1-2付けの聖教新聞に掲載、以下同】

不知恩の人間を断じて許すな!


古代ローマの哲人・セネカ箴言を紹介したい。人類普遍の英知の言葉である。


「すべての罪悪以上の悪は、恩知らずということである。


恩知らず―これ以上の悪はない。偉くなり、増上慢になると、人は恩を忘れるものだ。

(中略)

戸田先生は獅子吼された。
「学会は、大聖人の御命令通りに戦うのだ。広宣流布の御遺名を、我々の手で成し遂げるとの決心で、すべての大闘争に勝ち抜いて行くのだ」
大聖人の御命令の通りに進むのだ。誰のためでもない、ただ広宣流布のために、信心で戦うのだ。

この一点を見失えば、虚栄や権勢に惑わされてしまう。

一度であっても、受けた恩は、忘れてはなりませんね。

仏法は勝負 断じて勝て

広宣流布は、慈悲の精神を、社会の根底に据える革命だ。
人間を蔑む、権力の魔性との戦いである。
戸田先生は厳として叫ばれた。
「仏法は、真剣勝負である。戦う以上、断じて勝たねばならない。勝って勝って、勝ちまくれ!勝利、勝利の創価学会たれ!」
広布の闘争は、すべて、自分のためである。民衆のためである。
それは、三類の強敵との熾烈な戦いである。題目をあげなければ、勝つことはできない。

「師匠に喜んでもらいたい!」

私は、まっすぐに大聖人を信じ、御書を根本に指揮を執った。
ただ、戸田先生に喜んでいただきたい―その一心で戦った。
「師弟一体」で勝ったのである。
この心を、若き皆さんは忘れないでもらいたいのだ。

獅子は打たれるほど猛り立つ!

先生は力強く宣言された。
「師子は、打たれれば打たれるほど、強くなる!猛り立つ!
そして、師子王となって、天下に大獅子吼をするのだ。
創価学会こそ、師子王の団体である」
この先生の指導のままに、私は師子となって戦った。師子王の学会を築き上げた。

(中略)

広宣流布は5万年かかってしまうな、大作」とおっしゃる先生に、即座に「私がやります!」と立ち上がった。
この不二の戦いから、怒濤の前進が始まり、75慢世帯の願業を達成することができたのである。
これが師弟である。仏法である。
今度は、若き君たちが、私と同じ心で立ち上がってもらいたい。

今こそ立ち上がる時、より求め、行動。

「心」を決めて祈り行動せよ

さらに戸田先生の指導を紹介したい。
「題目をあげて、人々にどんどん仏法を語っていきなさい。将来、必ず、すごい境涯になれる。生命力あふれる対 話をするのだ」
大事なのは、対話である。

(中略)

先生は、こうも言われていた。
「信心を、一言でいうならば、「心」を決めることである。
同じ決めるのであれば、『勝つ!』と決めなさい」
まず、勝つと『決める』。その上で、行動を起こすのだ。
決めて、祈って、行動する―この勝利の方程式を胸に、我らは広宣流布の大闘争を、痛快に勝ちまくって参りたい。

悩みに負けるな

ある時、戸田先生は、東京の婦人部に話された。
「学会員は、時湯の勇者として、自ら願って、この悪世に生まれてきたのである。
 衆生を救うために、人生の苦労を乗り越えながら、御本尊の大功徳を示し切って、広宣流布をするために生まれ てきたのである」
人間、誰しも、悩みがある。現代のような悪世ならば、なおさらである。
しかし、どのような悪世、乱世にあっても、信心だけは微動だにしてはならない。
私たちは、御本尊の偉大な功力を示し切っていくために、自ら願って、悩みを引き受けたのである。
そのように仏法では説いている。
故に、乗り越えられない悩みなど絶対にない。結論は「勝つ」に決まっているのだ。
それが分かれば、悩みに負けて、嘆いたり、迷ったりするのは愚かである。
どこまでも御本尊に祈り切って、悠々と、堂々と進んでいけばいいのである。
戸田先生は、経済苦と闘う青年に、こう指導された。
「一時的に損をしたように見えても、断固たる信心を貫けば、必ず、もとの10倍、20倍とすることができる。それが仏法の変毒為薬というものだ」と。
大事なのは、信心を貫くことである。
「凡夫は、過ぎ去った後ろ姿しか見えない。しかい、仏の智慧は、未来を見通すことができる。ゆえに、どんなことがあっても、ただまっしぐらに、妙法を信じて、戦っていけばよいのである」―これが戸田先生の大確信の指導であった。

自ら願って、今の自分があると仰せです。この御言葉を理解するためにも、今の壁を乗り越えていかねば。

前向きに生きること、活発に行動することが、心身の健康の源泉である。
なかんずく、広宣流布のための行動は、世界最高の善の行動である。その人生が、どれほど偉大な功徳に包まれていくことか。
真面目に学会活動をやった人が勝つ。やらなければ自分が損をするだけだ。
御聖訓には、「しばらくの苦こそ候とも・つい(遂)には・たの(楽)しかるべし」(御書P1565)と仰せである。
都邑がどんなに苦しくとも、最後は必ず幸福になる。それが信心であることを確信していただきたい。

地道に学会活動をすることは、事実上初めてだと気づかされる日々。やり抜くぞ!!

「迫害の動機は『嫉妬』」

ヨーロッパ古代史―ソクラテスの刑死などなど―から、中世、近世、そして現代に至るまで、数々の偉大な指導者が、「嫉妬」によって迫害されてきた。

人を引きずり落とすエンビーに負けるな!!

日々、訓練を!日々、成長を!
訓練と成長―そのための勤行であり、折伏である。仏道修行である。
毎日毎日、訓練を積みゆけ!
毎日毎日、成長していくのだ!
そこに最高の青春がある。これを実践しているのが、創価学会である。私たちが敬愛するとも・ゲーテも、喜んでいるに違いない。
人生の賢者の大詩人のごとく、我らも快活に、朗らかに、日々を生き抜きたい。

今日も、一歩前進!!



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