クリスマスに贈る音楽たちとおまけ

イメージは、チャイコフスキーくるみ割り人形」と、ジョン・ウィリアムズが音楽を手掛けた"HOME ALONE 2".作品の季節はともにクリスマス。
チェレスタグロッケンシュピール・ピアノの高音・フルート・ピッコロが、軽やかに、華麗に、可愛らしく、透明感溢れるように、鳴る作品を選んでみました。


Valse Lente by Franz Schreker


Benjamin Schmid Korngold Violin Koncerto 1st Movement


Heifetz plays Korngold Violin Concerto in D - Part 2/3


Heifetz plays Korngold Violin Concerto in D - Part 3/3


ERICH WOLFGANG KORNGOLD Symphony Fs, 4. Movement Finale(Allegro)
開始18秒後のフルートソロ以降聴いたりすると、ホーム・アーロン2の愉快なシーンをどうしても連想してしまう。身内には、チャイコフスキーみたいと言われた。チェレスタやグロッェンシュピールがキラキラ鳴りまくるので、多分くるみ割り人形のイメージだと思う。花のワルツなどでは、金管の咆哮も聴こえるね。実際に、ホーム・アーロン2のBGMを手掛けたジョン・ウィリアムズは、コルンゴルトの影響を受けているので、そう考えれば、違和感は、ないと思う。
ネタ動画だけど、これはわかりやすいと思う。

starwars vs kings row.

ヴィーン国立歌劇場音楽監督フランツ=ヴェルザー・メストの演奏によるスターウォーズを聴くと、ヴィーン・ロマン派末期とりわけコルンゴルトに顕著に出ていたチェレスタグロッケンシュピール・フルートをキラキラ鳴らすのもしっかり受け継いでいるのがわかると思う。

Star Wars Main Theme - WIener Philharmoniker

"The Imperial March" by the Vienna Philharmonic Orchestra (HQ).

Princess Leia's Theme played by the Vienna Philharmonic Orchestra.
スターウォーズのメインテーマを最も演奏しないオーケストラが演奏したらあまりにも合いすぎたという演奏だと思う。この曲でこんなに感動したのは初めてだ。似合う理由は、音楽のルーツが、やはりナチス弾圧前のヴィーン音楽だからだと思う。
逆輸入した形で、ジョン・ウィリアムズは偉大だと思えるようになった。氏は、映画音楽を芸術音楽に高めた人として知られているが、その祖先であるコルンゴルトは、ナチス弾圧前にヴィーンで最も人気を集めた芸術音楽作曲家だったのだから。
帝国のマーチ初めて名前を見たけど、あの曲か。アニソンがらみになるが、スターチャイルドの大月プロデューサーがやる気のないダミ声で「幻のCD、アルバム化。」のセリフで始まったCMで流れていたBGMがこの曲。なんとも滑稽。この曲を聴くとヘリアーネの奇跡に出てくる、暴君のグロテスクなモチーフに雛型を見る。レイラのテーマは、ヘリアーネのテーマに雛型を見る。映画のサントラと言うと、「タイタニック」くらいしかなかったのだけど、ジョン・ウィリアムズが最も気に入っている「未知との遭遇」とコルンゴルトが自身の映画音楽で気に入っていた「霧の中の戦慄」はあっても良いかも知れない。