新垣隆

鬼武者「交響組曲 RiSiNG SUN」初演した時の指揮者、作曲家である。佐村河内守に影響を与え、この頃まで少なくとも親交があった作曲家。

アップされた方は、バリトンを担当している松平敬なので、削除されることはないと思う。
最初は前衛音楽、その後、異物のように調性音楽に移っていく。対比の仕方が興味深い。アクション、ハプニングと言ったものが、滑稽なパッセージと共に入り混ぜられている。曲名はインベンションあるいは倒置法 3。鬼武者のサントラには、この世界の中でも奇曲の中の奇曲を書く人であり、佐村河内守をして「現代音楽の革命者」と言わしめたと書かれている。この交響組曲の説明は、新垣隆が書いているのだけれど見事だった。この曲を理解するには時間がかなりかかりそうである。ブーレーズと言ったセリエストでもなくルトスワフスキと言ったテイストでもない。おそらくジョン・ケージに近いと思うのだけれど、また随分違う。私自身、ジョン・ケージのプリペアド・ピアノは面白いと思っているし、4分33秒が収録されたCDも持っていたことがある。ケージは、ハプニングにも挑戦していた。まだまだ音に対する感覚を鍛えなければならないと思えてくる。