フラッシュバック

発達障害関連の本を読んでいて興味深い本を見つけた。
天才と発達障害 映像思考のガウディと相貌失認のルイス・キャロル (こころライブラリー)
吃音障害を持っていて、聴覚優位の頭脳の持ち主であった、「不思議な国のアリス」の原作者の方の記述がとりわけ興味深かった。
そして、聴覚優位の頭脳の持ち主で、会話を聞いて理解することが苦手に
深く頷いた。実は、私自身が、書いたままにしか理解できない弱点を除けば、文章で理解することは、人より早いタイプ。一方で、人の話を聞いて理解することが、人並み外れてできない人間であり、聞き返すことも多い。言葉を、音色に変換する傾向があるのかなと推察しているのだけど、もちろん推察の域はでない。
私は、クラシックを夢中になってから、とりわけ偏愛している、人の声や、楽器の音色、和音がある。
異なるジャンルと言えど、その点を辿ると似たものが多い。
曲で言えば、ベートーヴェン 交響曲第9番第3楽章

7分40秒から9分36秒 楽器は、ハーモニーの要と言っていいホルンに聴き入って頂きたい。
Every Little thing All along

2分59秒から終わりまで。シンセのブラスに聴き入って頂きたい。
この曲は、TOTOが好んでいた、オーバーハイムのシンセブラスの音色が使われている。
ともに、周りの溶け込んで美しいハーモニーを奏でる音色。私は、ベートーヴェン 交響曲第9番が好きになってから、好きな楽器の音色でホルンを必ず上げているのだけど、ソロの伸びやかで牧歌的な雰囲気が好きだし、この周りと調和しとけあう音色が好きだ。クラリネットが好きになったのは、モーツァルトや、世紀末ヴィーンの音楽が好きになってからのこと。そして、この2曲はともに、ドイツ語で言うB-dur,英語で言うB flat major,日本語でいる変ロ長調。そして、同じ和声が使われている。異なるジャンルであっても、一時期こういう音色、ハーモニーが響き渡る曲を好んで聞いていた。
この傾向が変わるのは、実は佐村河内守氏の音楽に夢中になってからかも知れない。
好きなボーカルの声。
男性ボーカルで言えば

スター・ウォーズの音楽を手掛けたジョン・ウィリアムズの息子にして、TOTOのボーカルを担当していたこともあるシンガー・ソング・ライターのジョセフ・ウィリアムズや、

菅野よう子がBGMを手掛けた作品の英語歌詞の男性ボーカルではおなじみの、Steve conteといったハスキーボイスが多い一方で、

私の場合、好きな女性ボーカルで共通することは、ソプラノかつ目に入れても痛くない、ふんわりほんわか柔らか、清涼感に溢れながら、ぬくもりを感じさせるような、α波ボイスと言われることが多い。こういう声の持ち主が、世界で一番多いのは日本人は、個人的な持論でもある。
持田香織さんは、すでに挙げているので、

この歌をカバーで歌っている声優こと、堀江由衣さんで、その特徴がでているのは、多分この歌だと今でも思う。リアルで遭遇したくない声優個人的第1位。なんでかと言うと、遭遇したら、パニックおよびゲシュタルト崩壊しかねないが理由。かつての職場で、容姿・声質そっくりな方がいた。この方より3歳は若かったのだけど、当時の経営者とケンカして頭に血が上っている時に、丁度出社してきて挨拶の一言で、正気になったとか、不意に声をかけられて、体から力が抜けてしまい力が入らなかったというと言う経験がある。

去年の秋活動休止したninoさんとか、

ARiA水無灯里を演じた葉月絵里乃さんとか、

話し声になってしまうのだけど、能登麻美子さんとか、この辺りの声は、FFTを使って調べるとホワイトノイズが全体に乗っていたり、4kHzから上がすっぽり欠けている傾向が多かったりする。

18歳の夏、取り返しのつかないトリガーとなるメールを送った時に聴いていた歌。もしかしたら、同じく岡崎律子さんが歌っている「愛すべき明日」であったかもしれない。その当時好きだった方は、この方の歌声を、軽くしたようなトーンの持ち主の人だった。多くの方は、励まされた、癒される、涙が止まらないという言葉を残す中、今でも沈んでいる時に聴くと、その人の声色を思い出して、聴くだけで苦しくなる時がある。平常心で聴けるようになるまでに、1年8ヶ月を要した。この時いた部屋、時間は大体覚えているのだけど、フラッシュバックした時に湧き上がったのは、どこまでいってもその人の声色。ひぐらしを見てフラッシュバックを起こした時も、その好きだった人の怒っている時の様子を見たことはない。その中で、頭の中でイメージする声色を補完して、トリガーを引いたときに脳裏に浮かべたトーン、自分がしている行動のギャップを、前原圭一に重ね合わせて起きたものだったのだろうかと思えてくる。
フラッシュバックと言うと、視覚優位の人間がなりやすいというイメージが今まであったのであるが、私の場合は、人の声や、受け付けがたい雑音が、トリガーで発動するタイプなのだと、3日前に気付いた。つまり、聴覚優位の人間には、それに適合した形でフラッシュバックは起こりうることを知った。