オーストリア・アルプス方面で訪れたい場所 1

さて、頭の中で、この経済状況では考えられない想像を働かせた。

好きな作曲者が訪れた地をキーワードに。
マーラーからは、オーストリアの中で、最も民謡の宝庫と言われるケルンテン州ヴァルター湖畔南部の寒村、マイアーニッヒにあるマーラーの作曲小屋。マーラー交響曲第4番から第8番をここで作曲している。そして、ここに滞在した最後の夏に、愛娘の一人を失うと書くと、ヴィスコンティ映画「ベニスに死す」におけるアッシェンバッハの登場シーンからドイツの森林で家族で静養し、愛娘に先立たれる回想の光景とリンクしてしまうのは私だけではないと思う。
そして、大地の歌から未完の交響曲第10番を作曲する舞台となった、当時ハンガリー=オーストリア帝国現在イタリアになっているドッビアーコ、ドイツ名トブラッハ、足を延ばせばドロミテ渓谷にも。
なお、この作曲小屋は、オーケストラのオフシーズン。夏の音楽祭シーズンのみ開放とのこと。行く場合、6月下旬から8月中旬までとなる。

ブルックナー絡みでは。
ザンクトフローリアン修道院。ここで、交響曲第8番、9番それも補筆完成版で聴けたら最高だ。
ただ、カラヤンでさえ、音が演奏するうちにズレた場所なので、演奏でノーミスを引くのは難しい印象がある。
ブルックナーが愛したこのオルガンの音色を生で聴いてみたい。ショルティ指揮マーラー交響曲第8番のオルガンの音色は、このブルックナーオルガンを別録したもの。youtubeで聴いた印象だと、フランス物で聴くような丸く柔らかい音色も出せるみたい。国によって演奏できる作曲者に縛りがるらしいので、メシアンやデュプレが演奏できるかは、わからない。無理かもしれず。J.S.バッハも相性が良さそうな印象だ。ヨーロッパの教会で最もパイプが多い、非常に優れたオルガンという印象。なお、パイプ数7300本は、ヨーロッパの教会では最大とのこと。ザルツブルク大聖堂やパリ・ノートルダム大聖堂よりも多い。
ブルックナーが訪れたアルプス山脈
スイス、モン・ブラン。この山は日本語に訳すと白山である。エギーユ・デュ・ミディからは、シャモニの渓谷と雄大な周囲の山容、ボソン氷河を眺めることが出来る。
後述のユングフラウヨッホよりも、山並みが南北に広いため、標高の高さがこちらが上であることも含めて雄大な印象だ。
ゑウ・ブレヴァンから山麓への



同じく、スイスからは、ユングフラウ
ユングラウ、アイガー、メンヒのオーバーラント3山を眺めるならば、シルトホルンが良さげ。
ブルックナーは、この2カ所以外訪れていないようであるが、時間があれば、マッターホルンも候補に挙がると思う。この山の麓の村ツェルマットは、新潟県妙高市姉妹都市を結んでいる街でもある。私の故郷は、軍事訓練以上に熱くスキーを教えたとされるレルヒ少佐の故郷オーストリア、リリエンフェルト群と姉妹都市にあるるは余談。
アルプス山脈における最奥地であるオーストリアとイタリアにまたがるティロール地方は南北の山容が最も広いエリアに当たるため、見どころはここで挙げた意外でもいいスポットがあるかもしれない。ドロミテ渓谷はこのエリアに当たる。
モンブランでは、ブルックナー交響曲第6番以降の作品。
スイスのドイツ語圏、オーストリア・アルプス、イタリアの南ティロール地域こと、ボルツァーノ自治県辺りを訪れる時は、ブルックナー交響曲第6番以降の作品と現地のヨーデルの歌を聴くに違いない。
ヨーデルは、ヴィーンの森が最東端。民謡は、ヴィーンを取り巻くニーダーエスライヒ州とケルンテン州が、よりわけ豊かとされる。