ブルーノ・ヴァルター指揮ニューヨークフィル演奏による交響曲第41番「ユピテル」を聴く

この2日前に届いていたが、聴いたのは、この日の昼、取り込む前である。
ここでは、第2次世界大戦前に、ヴィーンフィルとセッション録音をする前と異なり、ヴァルター自身の改編で第4楽章のラスト1分30秒前後から奏でられるコーダにてホルンが奏でるC-D-F-E音型がとりわけ浮き上がって聴こえる。戦前のヴィーンフィルでも片鱗が垣間見えるが、この時点では完成されていない。この演奏では、ヴィーンフィルのようなオルガントーンが聴こえてくるのが微笑ましい。金管アメリカらしく輝かしくあり、ヴィーン風のまろやかさがないこととと、技量では若干分が悪いのが数少ない」難点であろうか。それ以外は、とても素晴らしい。ヴァルターでは推しが多いのも納得がいく素晴らしい演奏だ。今でも人気投票で、TOP3,4に挙げられるも納得。しかし、ハイレゾSACDBluray-Audioはおろか、DSDマスタリングのCDがなぜリリースされないかが不思議。