ジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏とブルーノ・ヴァルター指揮メトロポリタン歌劇場演奏の魔笛を聴き比べて見て

前日のジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏による魔笛を聴くの続き。

やんわりと一つ前で書いたのだけど、私は、ジョージ・セルを推す。
そもそも、ヴィーンフィルのオルガントーンを堪能できる魔笛はこれだけでは。カラヤンベームのモノラル録音を探せばおそらく堪能できると思うのだけど。カラヤンは実は、youtubeで聴けたので聴いたのであるが、私はコチラの方が好きだ。そもそも、私の場合、ジョージ・セルが指揮したモーツァルト 交響曲第41番「ユピテル」から入ったわけで。繊細かつ豊かなニュアンスも気に入った。ヴァルターと比べてもロココ色は少ないかもしれない。それも、もともと少ない最晩年であるから気にならない。パパゲーノのヴァルター・ベリーと弁者のハンス・ホッターを筆頭に、歴代TOP10に残る人もいるので、ヴァルターよりもキャストもいい。セルで聴くと、ヴァルター・ベリーの素晴らしさに、パパゲーノが主役に見えてしまうのは難点かもしれない。男声陣より女声の方が、平均は上かもしれない。