ジョージ・セルのベートーヴェンが素晴らしい


歓喜の歌のグンドラ・ヤノヴィッツ、エルンスト・ハフリガー、ヴァルターベリーといったソリストも素晴らしいが、足で式台を力強く踏んでアンサンブルの統制を図るジョージ・セルの他流試合がもたらした、絶妙なアンサンブルが聴きもの。アルトの合唱も、木管のソロも埋没することなく聴こえてくる。すべてのパートが等質性をもって、誠実になる様は素晴らしい。

この手兵クリーヴランド管弦楽団演奏は、ニコで聴ける。私は、WPを聴いて、来月買う予定。

2:11:22から始まる皇帝が聴きもの。この曲は、銀河英雄伝説ルパン三世2期、ベルサイユのばら彼氏彼女の事情などでも流れているので、知っている方もいるのではないだろうか。この曲は、私の場合、中学校の頃に聴いたフルトヴェングラーのスタイルで演奏したダニエル・バレンボイムの演奏が雛形なのだけど、驚いたことは、緻密なアンサンブルの元、すべてのパートが歌っていることである。第2楽章での管楽器、弦楽器、ピアノの掛け合い。終楽章最後のティンパニの浮かび上がり方はとりわけ印象的。