Mozart K.543 Symphonie NR.39 Ess-durに聴き入る、そしてYMO TECHNODELiC,SERViCE聴きこみ始める

今回の喘息期間、途中からグレの歌で眠れなくなってしまった。
その代わり非常に効果的だったのがモーツァルト後期3大交響曲。とりわけ第39番である。これまでヴルーノ・ヴァルター指揮NYフィル演奏、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団演奏を比較的聴いていたが、決してシンクロ率が高いわけではなかった。今聴いているのは、今年亡くなった名指揮者ブリュッヘンが2010年頃にライヴ録音した音源だ。雄大で、古楽器の響きに、ヴィーンフィルのようなオルガントーンが組み合わさった音色の色彩、一糸乱れぬアンサンブルとその雄大なスケールに圧倒された。この曲の序奏は、魔笛序曲冒頭のごとく響く。3大交響曲を3部作と解釈した場合、文字通りの序曲になる。第1楽章第2主題と緩徐楽章のメロディー、色彩、ハーモニーが心に染み入る。第3楽章はモーツァルトメヌエットとしても知られる。第4楽章は優雅に始まり、交響曲第40番を予告するような少し不穏な終わり方をする。

YMOからはTECHNODELiCはいよいよ理解するまで聴くときが来たという思いだ。
引用、サンプラーの使い方のヒント、そういったものが示されているように思えてくるからだ。
SERViCEは、最近BGMを取り込んでいて、調べていて知った坂本龍一のフェイバリットに圧倒された。
その和音は小室哲哉の楽曲や久石譲の作品でもよく聴かれる、聴き心地のいい響きにつながっていたからだ。enagy flowにも近いことで分かる通り、その後の坂本龍一ソロ作品でもよく出てくる。ラスト・エンペラーよりコードは幾分複雑な印象。複雑なのは、当時のAORの影響からであろう。1999年のインタビューではスティーリー・ダンからの影響を述べている。
ブルースコード進行もそのまま出てくる。歌詞は、淡々と日常を歌う。そしてその亀裂を歌っているのであるが、どこか深遠で哲学的ですらある。学生闘争の日々と関連があるようだ。このカバーは素晴らしい。

このピアノ連弾も素敵だ。

大幅加筆予定。