バイロイト音楽祭1981 ホルスト・シュタイン指揮パルジファルを観た


映像美ではハンス・ユルゲン・ジーバーベルクに劣る印象だ。ただ最もスタンダードな演出ではないだろうか。それゆえに安心して観れる。
アンフォルタスもクンドリーを生かして終える点も良。それゆえに、聖餐の場面の神秘性が強まる点はいただけないところ。円を象徴的に使うところは、兄ヴィーラント・ヴァーグナーの影響だろうか。この舞台の演出は、その弟ヴォルフガングが手掛けている。
聖金曜日の奇跡をト書き通りに演出するなら、これは好印象だった。

これは1980年代、ニューヨークにあるメトロポリタン歌劇場での舞台。パルジファルはともにジークフリード・イェルザレム。そしてクンドリー役はヴァルトラウド・マイヤー、実に舞台映えする容姿の持ち主だ。