ゲーテの格言 78

叙情的のものはすべて全体としては、きわめて理性的であるが、個々の点ではすこしばかり非理性的であらねばならない。


【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲーテ格言集 P109 高橋健二編訳 新潮文庫

ここでの非理性は感性。前衛音楽の理詰めの音楽は、極めて数学的に構成されており、そうした手法で曲を作れば響きは一様となり、そこには感性のはいる余地は無きに等しい。変化を尽くすとすれば異なる手法で響きを変容させる以外にない。ただ基本的に調が消えるか、異なる調がぶつかるため、ある程度そのパターンは、悪い意味で決まってしまう。



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