耐久戦は16日に突入、モーツァルトに触れる時間が増える

この耐久戦は、あと何日続くだろうか。21日以上、25-6日ノンストップになりそうな予感。そしてオフはわずか一日。この1日で、転職を進めていかなくてはならないため、あまり休めないだろう。
野口由紀雄氏は、「超」勉強法で、頭をスッキリするのに、最適な音楽と言うことで、モーツァルトハイドンの音楽をあげていたと記憶する。
この辺りの音楽は、人生の荒波を経験すると、理解が深まる、好きになっていくと言った趣旨が書かれていたと記憶する。今、手元にない為、確認が取れないので、この記憶を頼りにして書いているため、間違っていれば、指摘を頂ければありがたい。
さて、私は、必ずしも癒しを求めて聴いていたりはしないのであるが、気が付けば弦楽五重奏曲第4番、交響曲第40番のような情念がほとばしる曲も気が付けば好きになっていた。最近、交響曲第40番第4楽章を聴いていて、歌うアレグロの意味を知った。また、モーツァルトの緩徐楽章の楽想は、シューベルトを経由してブルックナーに受け継がれていたりする。モーツァルトのレクイエムとブルックナ―のヘルゴラントで、低弦が同じ動きで効果をあげたり、緩徐楽章で近接するストリングスの歌い方をしたり。
こうして聴いていると、ブルックナー 交響曲第2番、第6番、弦楽五重奏曲の緩徐楽章を以前のように聴けなくなる自分がいたりする。これからまたどう変容していくかはわからない。

ここ数日は、ネガティヴな感情の解放に、交響曲第40番第4楽章や、レクイエム「怒りの日」を聴いていた。
ハイフェッツが録音した弦楽五重奏曲第4番の冒頭は「疾走する悲しみ」を通り越して「全力疾走する悲しみ」の域であった。その中で、切れ味良く、そして非常に甘く歌うハイフェッツのヴァイオリンが印象的であった。各々が、名人芸を披露しながら、その緻密なアンサンブルが素晴らしかった。ただあまりにもテンポが速いので、弦楽五重奏曲第3番と異なり、ファーストチョイスには合わない気がする。

描いてみたい音世界は、現代音楽の技法で換骨奪胎したモーツァルト,器楽作品で言うと、ピアノとオーボエクラリネットファゴット、ホルンのための五重奏曲、交響曲第41番、弦楽五重奏曲第3番、声楽作品で言うと、魔笛、レクイエム。メロディで言えば、ハープとフルートのための協奏曲。モーツァルトらしい、悲哀に満ちた長調作品の代表としてのクラリネット協奏曲。これらの作品が上がるだろうか。