賢者についての考察 12

方便に長けていれば偉い人でも

難なく召使いにできる。


【サキャ格言集 P13 サキャ著 今枝由郎訳(岩波文庫)】

これは、賢い人は、機転を利かせて、誰人を味方にすることができるの意味。
即ち、賢者は立ち振る舞いが素晴らしい。


この言葉から連想する御金言は、

一代の肝心は法華経法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしはいかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ。

日蓮大聖人御書全集 崇峻天皇御書 P1124】


人の良いところを完全に信頼し、尊敬する姿勢から発する振る舞いは、心ある人から、必ず信頼される。
そうした人こそが、真に賢き人なのだ。であるからこそ、人に対する振る舞いを、意識して生きたい。



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
スカウター : 信心の王者たれ!