ゲーテの格言 34

権威。権威がなくては、人間は存在し得ない。しかし、権威は真理と同様に誤りを伴うものである。それは、個々のものとして消滅すべきものを永遠に伝え、固く把持さるべきものを拒み消滅させる。こうして権威は往々人類をして一歩も先へ歩かせぬようにする原因となる。


【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P36 高橋健二編訳 新潮文庫


権威は人類社会において必要不可欠なものであり、人類社会をえてして誤り閉塞に導くもの。何故ならば、後世に残す必要のないこと・残してはならないことを伝え、後世に残していいこと・残して行かなくてはならないことを残して行かなかったからである。


身分社会はその際たる例であり、情報化による管理社会はその変形と言えるでしょうか。今日も多くの変化がありました。それは、今夜綴ることにします。



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