ゲーテの格言 74

その作品に良いところがあると感じたら、私はそれに近づくことに努める。そうすると、きわめて喜ばしい発見をするのが常である。作品については新しい特性を認め、自分自身については新しい能力を認める。


【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P100-P101 高橋健二編訳 新潮文庫

この言葉を読んでいて、青春対話の芸術との語らい(下)の言葉を思い起こしました。

本当によいものを見抜く力は、努力し、「養って」できるものです。

(中略)

傑作と言われる絵画や音楽を、沢山見たり聴いたりすることでしょう。それが感性を磨く。自然のうちに、良い・悪いが見えてくる。
二流・三流を見ていたら、一流はわからない。一流を見ていれば、二流・三流は、すぐわかる。(中略)だから、最初から、最高のものに触れるべきです。

そして、私自身、傑作の中で名演に触れ、傑作と呼ばれる作品に触れること、クラシックを聴き始めてから、今に至るまで心がけています。出来ていない時期が長かったと思いますが、そうあろうとする姿勢は変わりません。たとえば、生命力が落ちている時などにそうした状態をかいま見ます。例えば、今の私には、カラヤン指揮ウィーン・フィル演奏ブルックナー交響曲第8番の良さは、中々ピンときませんが、わかるまで聴く予定ですし、他の作品についてもそれは変わりません。




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