Korngold Streich Quartet NR.3


Erich Wolfgang Korngold - String Quartet No.3(1/4)
無調的な第1主題と気品に満ち溢れた叙情的な第2主題の対比が素晴らしい。
レーガー 弦楽四重奏曲をメロディアスに、叙情的にしたような作風で、レーガーの唯一の弱点と言っていい、メロディの霊感のなさが克服されている。また、とてもリズミカルである。
前衛的な和音と、歌心に満ち溢れた叙情的なメロディの融合こそ、コルンゴルトの真骨頂。


Erich Wolfgang Korngold - String Quartet No.3(2/4)
この鋭いリズムを聴いていると、ヴェーベルン 弦楽三重奏曲、バルトーク 弦楽四重奏曲第4番、ショスタコーヴィチ ヴィオラソナタを思い起こす。しかし、このトリオは、なんと夢見心地な美しさを持っているのだろう。


Anton Webern - String Trio

Bartók - String Quartet 4

Shostakovich Sonata for Viola and Piano, Op.147a,2 Allegretto


Erich Wolfgang Korngold - String Quartet No.3(3/4)
重厚な響き。気品に満ち溢れたメロディー。
フォーレ弦楽四重奏曲のように、夢幻的。

Faure, String Quartet, Movement 2


Erich Wolfgang Korngold - String Quartet No.3(3/4)
何と楽天的なフィナーレであろう。特殊奏法を使うことで、コルンゴルト管弦楽作品のような色彩感を与えている。