音楽におけるユーゲント・シュティールと佐村河内守の先にあるもの

おそらくそれが私の描きたい世界だ。日々、それが確信できるようになってきた。


微分音音階の些細なメロディーも好きなのでその中でハーモニーを作れるのか、音痴に聞えないかという矛盾との戦いになると考える。フュージョンも好きなので、それらを考えるとどれだけ荒唐無稽なことだろう。
絶望から希望へ。人類愛と祈りは、同じく求め抜くテーマ。


シュレーカーの狂える焔を聴いていて思う。
前奏曲から、メムノンにもみられる、独特なリズム、ビート感が耳に付く。このオペラは、ニュー・グローヴ音楽大事典には、転回点と書かれていたが、彼のすべての作品の結節点かもしれない。フランス的色彩感、ポリ・ハーモニーの嵐。この色彩感豊かな遥かなる響きには圧倒されっぱなしだ。ただ、多くの論者が言及されている通り、カッチリした作品という印象は全くない。交響曲を冠する作品は必ずしもそうではないのであるが。