よこはま みなとみらいホール第190回オルガン・1ドルコンサートを聴きに行く

過密シフトを承知で行く。自由席のため、会場で座席が選べる。ネットの情報から3階正面最前列へ。コンサートが終わったあと隣の座席の御婦人からオルガンを聴く際最も音響がいい場所がこの辺りとのこと。
演目は、J.S.バッハのトリオ・ソナタメンデルスゾーン 交響曲第3番スコットランド 第2楽章、リスト ファウスト交響曲神秘の合唱、後半2曲はそれぞれその時の走者がオルガン編曲したもの。
リストは平均律的歪みが気になる。それは調律の関係で仕方ないと思いながら聴いた。この時の演奏ではメンデルスゾーンが白眉。実に美しい。オルガンの柔らかい響きにただひたすら身をゆだねた。
このホールは満席時がヴィーン楽友協会 黄金の大ホールと同じ2.1秒の残響 空席時はあちらの方が、0.5秒近く残響が長かったと記憶するのであるが、満席時の長さが同じであり、同じ直方体ことシューボックス型ということでもこのホールで聴くのを楽しみにしていた。ここには、佐村河内守=新垣隆氏のピアノソナタ初演の時に行っているのであるが、その時は雰囲気に飲み込まれていたわけで、もう1度、今度は理想的な座席で聴きたいと願っていた。ようやく実現した。空から降りてくる感じではなかったが、ほのかに残響を感じた。すみだトリフォニー 大ホールよりも音が柔らかく、まろやかなのが好ましいなと感じた。今の視聴環境で、この重低音がシミュレーションできてもいた。