音楽、私なりの理想

メロディー・ハーモニーは、パレストリーナモーツァルトのように典雅で均整の取れた美しい、チベット声明や一部のヒーリングミュージックに見られる低音のバイブレーションからくる、躍動感や力強さ、宇宙的なものを感じさせる何か、そうしたものを取り入れた、古典的なサウンド。


各セクション2つのテーマがカノンを取り入れながら弁証法に展開され、ソナタ、緩徐楽章風、メヌエットおよびスケルツォ三部形式風、フィナーレのソナタ風に形を変えて奏されるような楽曲。無駄な音符は1つもつけずに。


音楽自身に人の心をとらえる自然で豊かな表現が備わっていて、絶えず移り変わってゆく美的理念を音の上に集約し、あらゆる感情を見事に音で捉え、さらに人間の内面を深く追求しながらも、なおかつこの上なく音楽的。そこに現れた音楽性は、精神的苦悩を通した強い倫理感と人間愛に支えられたもので、その結果生まれる圧倒的な説得力が均衡のとれた大形式の中に満ち溢れているような。壮大であり、精緻であり、精神性が高い。人に安らぎや勇気を与え、仏界が湧現するような、宇宙を感じさせるもの。仏法思想の影響がありながらも、ドグマスティックにならない。仏法思想は、池田先生の対談の中で、仏法の本質とは、何かとの問いに「その奥底にあるのは、人間主義です」と仰られた。記憶に間違いなければ、初めてロシアを訪れた時であったと思いますが、後日、このエピソードについては、取り上げる予定。


楽器の編成は、アルモニカアルモニカでは、補えないキーをクリスタル・ボウルが補間し、それでも足りない音域は、おりん、鐘、チベッタンベルも使用。鍵盤楽器からは、キルンベルガー第3法で調律されたべーゼンドルファーのピアノとチェンバロ。完全に純正律で音程を合わせ調が変わる際に自動的に切り替わるオルガン。声楽は必要があれば。シンセサイザーも有用であれば、積極的に使用。


これが、今の私が考える理想です。




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