風邪のシーズン間もなく到来

あまり、来て欲しくない季節が到来します。
私は、山の風景を見ること、撮影すること、絵に描くことが大好きですので、太平洋側は、乾燥した晴れの日が続き、夜景も、夜空も大変美しいのでとても喜ばしいことなのですが。

皮肉なことに私は、とても身体が弱いのです*1
保育園時代、持病で半月保育園に行けないのは当たり前で、小学校時代1年生の頃は大概は見学、マラソン大会の類は中学年になるまですることができないほど、病弱で華奢な身体でした。

もっとも、後に長距離を走ることが好きになり、今でも、長い距離を歩く・走る・自転車で漕ぐといったことにつきましては、スタミナだけはつきましたので、意外と人より長い距離を走るのは速かったりします。

今年は、早くも法戦などで疲労がたまり、風邪を引いたという人の話を耳にします。
しかも普段なら、こうすればすぐに身体が温まり、汗をかいてすぐ治るという展開になりにくいらしく長引く傾向があるようですね。
私も、今年の2月はそれで2週間苦しみました。

そこで、風邪をスピーディーに治す方法、予防法を書いてみますね。

主に伝統医学と免疫療法の視点から書いて参ります。

インドの生命科学 アーユルヴェーダ 上馬場和夫・西川眞知子著より

P101
かぜは、ヴァータやカパの乱れによっておきます。しかし、アーマが浄化されていく症状でもありますので、むやみに薬に手を出さないようにします。

かぜの中でも、、寒気や関節痛がでるものは、カパやヴァータの異常と考えられるのですが、体熱感が強く咽頭の灼熱感などがある場合はピッタの乱れです。

鎮静療法として、
1:ヴァータを鎮めるには休息をします。
身体を冷やさないよう、温かくて消化によい食物をとります。食べ過ぎをしないで液状の食物だけにして胃腸を休めます。感冒時にはオイルマッサージは控えます。
ごま油や、塩湯とショウガによるうがいもよいでしょう。
2:ピッタを鎮めるには、冷ました白湯をしっかりとります。牛乳にターメリック(ウコン)を小さじ1/4杯ほど加え、温めてから1日2回空腹時に飲むのもよいでしょう。湯にターメリックコリアンダーを浸出させたティーを飲んだり、うがいをしてもよいでしょう。

浄化療法として、
食事のとり方が大切です。胃腸に負担をかけないよう、白湯やショウガなどで昇華を促します。スープと白湯でできるだけ水分を補います。また1日外出しないで過ごすとよいでしょう。夜遅くには食事をとらないようにしましょう。

P221
1Lのお湯に小さじ1杯のショウガを入れて煮ながらその蒸気を吸うようにします。
ユーカリのの精油を鼻裏に塗りつけると鼻づまりがよくなります。
大さじ1杯のショウガのジュースに、同量の蜂蜜を加えさらにレモン汁やショウガを少々ふりかけ、少量のお湯(温度は39℃がお薦め)を加えそれを飲みます。

【インドの生命科学 アーユルヴェーダ 上馬場和夫・西川眞知子 (農山漁村文化協会)】

さて、知らない言葉がいくつか出てきたと思います。ヴァータ・ピッタ・カパ(カファともいわれます)・アーマと。
この説明は、書けば長くなりますので、アグニ(消化の火)&アーマ(未消化物) アーユルヴェーダ総合サイトドーシャ アーユルヴェーダ総合サイトのヴァータ・ピッタ・カパについての説明がわかりやすいと思います。
またアーユルヴェーダはこれから勉強するという方向けです アーユルヴェーダ総合サイトでは体質のチェックなどもでき、なかなか見ていて楽しみながらLohas Lifeを過ごす上で、参考になると思います。


免疫学の視点から言えば、身体が活発に動けて、なおかつ免疫力が高いのは平熱が36度5分から37度とのことです。また39度以上の高温はHIVのウイルスをも撃退するという説を耳にしております。
この話は、安保徹氏、石原結寛氏の著作に詳しく述べられております。
なお、身体を温めるには、ニンジン・リンゴジュース、ショウガ紅茶を飲むのも手です。かぜを引いた時はあえて何も食べずに、温めた甘酒や葛を入れたショウガ湯飲んで、暖かい服装で毛布に中に入って身体を温めて休めて寝るのは有効ですよ。身体が免疫力を上げることに集中できますので、短期決着で治す場合は有効だと思うのですよ。
なお、この考えで行くと、かぜを治すのに、抗生物質を用いるのはnothingとなります。

かぜを引いた場合は、メガビタミン療法(かぜならばビタミンC、ただし、温めたアセロラジュースを起きている時は2時間おきに飲む)も一つのアプローチだと思います。


またかぜを引きがちな人は、癌になりにくいといわれております。この話も、安保徹氏、石原結寛氏の著作に詳しく述べられております。一言で申し上げますと、身体のバランスが壊れきる前に免疫力が働くから風邪を引くのであって、病気にならないというのは、裏で病気が進んでいるという*2可能性がある、ということです。


日本の太平洋側の冬は、乾燥して寒いということで、ヴァータが増大しやすい季節です。
ヴァータをバランスさせるには、
1:心身の休息を充分にとり、規則的な生活(食事や睡眠)に心がけます。
2:佳織や音楽でリラックスをすることを励行します。
3:心配しがちな心を楽しいことで芦原ゲルなどの注意をします。
4:食事も温かいものや、油をある程度含んでいる消化の良い食物をとります(味でいえば、甘い、酸っぱい、塩辛い)。
5:入浴などを励行し身体を温かく保ちます。
6:雨や雪で身体を冷やしたり風が当たらないよう注意します。
7:マッサージ、特にゴマオイルマッサージを励行して触覚を楽しませます。

身体の浄化療法としては、
1:小食にして、胃酸を刺激しすぎないように注意しながら、消化力をUPさせる香辛料を織り交ぜながら食べます。
胃や小腸が炎症や潰瘍になっている方はコリアンダーがよいと思います。それ以外の方は、ショウガや、ショウガ・黒コショウ・長コショウをしれぞれ等量まぜてつくるインドの薬(トリカツ:三辛薬、いいかえれば消化促進薬)をもちいるのがよいです。


心を落ち着かせ、浄化するには、
1:自然に触れることです。

2:オージャス(活力素)を増やすことです。

具体的には、消化しやすくて美味しい、また甘くて栄養のバランスがとれている食物を食べることです。食材は、牛乳、甘い食物、ゴマ、果物などが該当します。ただ甘い物に偏るのはもちろんタブーです。

また食べる際は、落ち着いた雰囲気で、適度なはやさで、よく噛んで、暖かくできたてで、よく調理され適度に油を含む食事をすることです。軽い食事は食べてから2-4時間後、充分な量の食事は食べてから4-6時間は次の食事はしないこと、食事中に、お湯をすすること(たくさん飲むのはタブーです)、加熱した蜂蜜はとらないこと、ミルクは食事中にはとらないこと(牛乳だけで飲むか、甘い味の食物と一緒にとります)、毎食6種類の味(甘い、辛い、塩辛い、苦い、渋い、酸っぱい)の食べ物をすべてとります、腹8分よりも食べないこと、食後数分間は静かに座っていることです。

3:真実を語り、休息と活動のバランスがとれた規則的な生活をすること、季節や機構に従った生活をすること、健全な食事法をすること、人に、お金や食物、知識や優しさを与えること、魂のレベル(いいかえれば仏眼)で物事を考えること、非暴力、酒や性行為に溺れないこと、怒りが攻撃性を避けることです

また、かぜの場合カパの増大で発症しやすいと書きましたが、それゆえいに、乾布摩擦なども有効です。
ただし、アトピーの方は湿疹が悪化することがあるために、控えた方がよいと思います。
なお、カパを下げる食べ物の味は、辛い、苦い、渋いです。
そして、ヴァータ・カパを共に下げる食べ物は、身体を温める食べ物です。


最後に、インフルエンザの場合もありますので、朝から39度以上の熱がある場合は、一度医者に診察を受けることをお薦め致します。インフルエンザの場合は、初めからヴァータ・ピッタ・カパがすべて悪化したかぜですので、タミフルなどの処方を受けながら、身体を温めて、今までの生活習慣を少しずつ改善されることが最良の治療法であり、最良の予防法であると思います。


もちろん、予防接種も有効ですよ。


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*1:当然ながら、風邪も引きやすいのです

*2:漢方で未病、アーユルヴェーダにおけるヴァータ・ピッタ・カパ・アーマの蓄積・憎悪・播種・極在化が該当致します