空の思想史で学んだことを振り返ります。

竜樹の頃から見て、天台大師の時代に入り、大きく指向が変わったことを初めて知りました。

日蓮大聖人の記述で私が読んで考えたこと。
すべての生類が仏となることが可能り、(それは南無妙法蓮華経という万物根本の法にてらされることで)すべてのものがいわば浄なのである。
と、との視点で、御書を書きあらわされたのではないか、と考えました。

『この思想はいわゆるインド型唯名論のうち、属性の基本の存在を認めない考え方を引き継いだものであったが、この思想はその唯名論的立場における属性に対して積極的肯定価値を与えた。』
まったき虚ろから、万物を貫く法ととポジティブに解釈されていますが、空の語義からいって何ら間違っていない点に注目なのです。
そうした点から見れば、空の根本的な意味を間違って解釈していないことがわかります。

そうして、ツォンカパとは違う方向から、世界のあり方を、思索された日蓮大聖人の姿が垣間見えてきます。


こうして偉大なる法に、出会ったことに改めて感謝致します。


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