空の思想史で学んだことを振り返ります。

竜樹の頃から見て、天台大師の時代に入り、大きく指向が変わったことを初めて知りました。日蓮大聖人の記述で私が読んで考えたこと。 すべての生類が仏となることが可能り、(それは南無妙法蓮華経という万物根本の法にてらされることで)すべてのものがいわば…

天台仏教における空

「一心三観」の「三観」とは、空、仮、中の3つの観点をいう。「一心」とは、我々が現在体験しつつある瞬間瞬間のあり方を意味する。この場合の「心」とは精神生理的な意味の心ではない。一人ひとりが生きているあり方そのものを指している。天台仏教では、空…

チベット仏教における空

この話は、おととい書きました空と否定―否定における領域の問題・空と自性 - 信心の王者たれ!の続きとなります。 元々は、昨日の深夜にUPしたものを誤って削除したために、作成し直し、大幅に引用を削除したものとなります。 サキャ派の密教教理は「認識の対…

空と否定―否定における領域の問題・空と自性

この話は、昨日書きました中観帰謬論 - 信心の王者たれ!の続きになります。 仏教の修行の根本は、業(行為)や煩悩を俗なるものとして止滅させること、あるいは否定することである。そのような俗なるものの否定により、聖なるものとしての悟りが顕現するのであ…

中観帰謬論

私がこのことを書く際にインスパイアを受けたものは以下の通りです。 インドの宗教史 - 創価王道 中国の仏教史 - 創価王道 インド仏教における空の思想 - 創価王道 「空」とは否定作業によって自己が新しくよみがえるプロセスの原動力/『空の思想史 原始仏…