Das Wohltemperierte Clavier 1.Teil und2.Teil Play Helmut Walcha
20世紀最高のオルガニストの1人である、ヘルムート・ヴァルヒャがチェンバロで演奏した平均律クラヴィーア曲集 第1巻/第2巻
最近、ロマン主義・表現主義・フーガがあまり好きではありません。あまり素直に聴けていないのでは、と思うこともあります。演奏は、とてもよかった。やはり、バッハの曲はチェンバロが似合います。
第1巻で良いと感じた曲は、第1・3・9・15・22・24番のプレリュード。
第2巻で感動した曲は、第1・4・5・9・15・17・18・21・22番のプレリュード、第9・16・22番のフーガ。
さて、第2巻で心に残った曲には、いくつか特徴がありました。
古典派ソナタ形式に近い形式の楽曲でした。第2巻第5・16・22番のプレリュードが該当(2部形式ながら18番も近い)。
次いで印象に残った曲は、パレストリーナ様式に近い楽曲でした。第9番のフーガがそうです。
シベリウスの交響曲第6番のパレストリーナ様式の影響が見られる爽やかで溌溂とした美しさ、モーツァルトの交響曲のような、均整の取れた様式美への転倒が結果として表れていると感じております。もう1つ、ピアノ演奏を借りることができました。その演奏をじっくりと聴きたいと思います。そして、レオンハルトのチェンバロだけは聴こう。