Nielsen,Elger,Falla,etc

ファリャのバレエ「三角帽子」「恋は魔術師」、これは秀逸。音の魔術師とはどういうものか実感できる曲。実は、モーリス・ラヴェルより深みがあるかも知れない。VTRは近々。

エルガー交響曲第2番、第3楽章のメロディーはいいものの、ただそれだけ。ニールセンの交響曲第4番不滅(直訳は消し去り難いもの・滅ぼし得ぬもの)、第5番。第5番の軍楽隊のような小刻みの歯切れ良いリズムがとてもよいし、アイディアとしても中々良い。しかし、そのリズムに影響を受けたと思われる、ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」の方がより効果的に使われワンランク下がって聴こえてしまう。なお、第4番は「のだめカンタービレ」でも使われていたようです。どこのシーンだろうか?もし知っていたら教えて頂けると助かります。


そして、またマーラー交響曲第8番をまた借りて今も聴いています。やはりフィナーレの宇宙を感じさせる圧倒的な音(見方を変えると音圧)で宇宙が鳴り響いているようだと作曲者のマーラーは言葉を遺し、実際に評されている。圧巻とはいえ、この音圧そのものには今は興味を持ちません。新たに着目したい点は、中世以降のこの曲ができた当時までの西洋芸術音楽の技法をまとめあげたことです。マーラーは、「交響曲は世界のあらゆるものを包含しなければならない」と主張し、まさに最たる例でしょう。良い曲ながら、表現主義の傾向があり(雄弁そのものは好き)、長すぎる。この上で、より簡潔に形式的、あらゆるものを包含しながらも、無駄な音符一つ無く凝縮させてゆく。それが私の理想。

オーケストレーションで特色ある曲の探求は、ショスタコーヴィチチャイコフスキープロコフィエフと、シェーンベルクグレの歌」、いつ手に入るか未定のハヴァーガル・ブライアン交響曲第1番「ゴシック」。主要は、ほぼ網羅したものの、道はまだ長し。



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