Schoenberg Gurre-Lieder & Shostakovich Sinfonie NR.2,4

 シェーンベルク、無調音楽の音楽のパイオニアとして知られる作曲家の初期を代表する作品「グレの歌」。聴いたのは、中学校から高校の頃に聴いて挫折して以来。今思うと、意外に良いところもあるということ。第1部の管弦楽法についてはしばしば、同時期のラヴェルの手法に極めて近いことが指摘される。オーケストレーションのベースは聴いた限りでは、R.シュトタウスとマーラーの第8。マ−ラーの第8よりも色彩的。ただしより重厚であり、疲れる。
 ショスタコーヴィチ交響曲第2番。おそらく作曲当時、もっともアバンギャルドな楽曲の1つ。サイレンの音が鳴り響いていたり、27声によるフガートが織りなす異様な音の塊。1930年以降、ソ連政府の圧力によって、こうした曲は無くなって行く。普段から聴きたい曲ではないものの、とてもおもしろい。
 今、ショスタコーヴィチ交響曲第4番を聴いている途中。第1楽章が陰鬱で辛かった。これは第2番も同じ。第2楽章に入ると、軽妙なカスタネットのリズムが聴こえ、それなりに楽しめる。この陰鬱さは、マーラーの影響を最も受けた作品であるためか。第4楽章は、10分を過ぎてからがおもしろい。いきなり脳天気なフレーズが表れてきたり。最後は、ファンファーレの後に、チェレスタで静かに終える。音の変化のおもしろさが、ショスタコーヴィチの魅力の1つ。



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ