賢者についての考察 13
賢者は学ぶ時には苦労する。
安逸にいてどうして賢者になれようか。
小さな安楽に執着するものは
大きな安楽が得られない。
【サキャ格言集 P16 サキャ著 今枝由郎訳(岩波文庫)】
キュリー夫人、アインシュタイン、ヘレンケラー、エジソン、創価三代の会長、皆苦学者であった。経済力や名誉といった相対的幸福しか目に入らない間は、何があっても悠々と乗り越え、皆に励ましを贈る絶対的幸福が得られないとも読める。
想起する御文は、
必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退く
【日蓮大聖人御書全集 P1091】
数多くの苦難を勝ち越える者こそが、賢者となる。恐れ逃げることは愚者がすること。
蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり
何よりも、精神的な豊かさが大切。それがあっての、経済力や地位だ。
ただ心こそ大切なれ
【日蓮大聖人御書全集 千日尼御前御返事 P1316】
心を大切に。我が心を心の師とすることなく。