ゲーテの格言 17

憎しみは積極的不満で、嫉みは消極的不満である。それゆえ、嫉みがたちまち憎しみに変わっても怪しむにたりない。


ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P27 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】

嫉みは、幾分押さえた形であり、憎しみはそれが爆発した時とも、読める。
女性の嫉妬は、離婚までで終わるのに対し、男性の嫉妬は、それこそ、国をも滅ぼす。古代ギリシャでは、ソクラテスが、讒言で訴えられ、裁判で死刑になった後、有能な人材が、消えていき、滅んだ。


怒りや悲しみは、えてして憎悪に向かう。私自身、傷つけ合い、今もそれと向き合って生きている。
戦争は、利害からの対立、そこから生み出される憎悪、十界論で言えば、まさに四悪趣、三悪道の生命から生み出される。


解決するために、広宣流布・人間革命ということになる。今回は、怒りや悲しみひいては憎悪を、無くすためには、今まで考えてきたことをまとめて見ます。

1.自分を大切にし、他の人も同じように大切にすること

2.こまめに繋がり合い、情報や感情といったものを共有し合うこと

3.怒りや憎しみひいては憎悪は、乗り越えていけることを信じ切ること。更に言えば、人間を信じる姿勢

1は、心理学で、お互いに気持ちの良いコミュニケーションを取る上で大事にしていることの1つです。
以前取り上げたアサーションは、お互いの考えを尊重し合い、自分の気持ち、考え、信念に対して正直・率直に、その場にふさわしい方法で伝えることです。これは、ぢろんする上でも、前提となる姿勢です。


2はいわゆる報告・連絡・相談。1の姿勢で、お互いの考えていることなどを、共有し合えば、考えのすれ違いから憎しみに至ることは、減らしていけるはずです。


3は、書いたままです。


これらすべてできるよう、成長して参りたい。



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