この2週間聴いていたもの

マックス・レーガーのモーツァルトの主題による変奏曲、クラリネット五重奏曲が1番印象的。無駄なし、非の打ちどころのない、完璧な構成の作品とよく言われ、ベートーヴェンとバッハの統合、変奏、ソナタ、フーガの統合を果たした最良の作品としても挙げられる。より深く聴く必要がありそうだ。この作曲家で他に触れる必要がある作品は、バッハ以降最高の作品としての一部のオルガン曲と、表現主義的な響きとオーケストレーションからベックリンによる4つの音詩とロマンティック組曲。調性音楽で触れるべきものは、残りヴェルディアイーダオテロファルスタッフであろうか。ストコフスキー指揮のチャイコフスキー交響曲第5番の第2楽章は、15分越えの演奏。これはこれでいいなと思えてくる。
モーツァルトのドン・ジョバンニを聴いた。終幕のドン・ジョバンニの奈落の底に落ちる場面とその後の音楽の対比に驚いた。ゲーテは、ファウストモーツァルトのドン・ジョバンニを書ける人でないと完成は出来ないであろうと言った。今のところ、グノーのファウストは、第1部しか作れなかったが、ファウストの音楽劇化では最高傑作にあがるが、このクラスには到達していない。リストも、マーラー交響曲第8番第2部*1も、ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第1番ゴシック第1部*2も、まったく到達できていないように思える。ゲーテの理想はあまりにも高い。


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スカウター : 信心の王者たれ!

*1:数少ない第2部の終わりの音楽化

*2:主にファウストの第1部を音楽化、第一部とはっきりと書いていない場合あり、オーケストレーションは、最高の作品の1つ