探し求めていたロココ音楽

チャイコフスキーの変奏曲、モーツァルトのウィーン移住前、ハイドンの哲学者辺りまでの交響曲を聴いていて、やっと探していたような、優雅で軽やか、明朗快活な曲を見つけた。ベターではあるが、モーツァルト 交響曲第31番 ニ長調 K.297 『パリ』である。


Mozart, Symphony No.31 D-dur, "Paris", Andante
パリのようなお洒落な都市のセレナードに。テンポをゆっくりにした演奏だと、とても伸びやかで、ハイドンの初期交響曲のような自然と調和のとれた牧歌的な調べにも私には聞こえた。この辺は、自信はない。


Mozart, Symphony No.31 D-dur, "Paris", Allegro
宮廷音楽そのものといった趣。フィガロの結婚序曲にも近いメロディ運びがある。楽器の編成も、フィガロの結婚と同じで、演奏規模は、交響曲ハフナーやハイドン交響曲第104番と同じ規模。モーツァルト交響曲第40番や第41番ジュピターはこの曲よりも小さい編成である。
グレン・グールドが唸りそうなフガートもある。第41番ジュピターと同じ順次進行のカノンになっている。