Korngold,Zemlinsky,Schreker 購入リスト

今後、買おうと思っているリストは、以下、
コルンゴルトからは,交響曲 嬰ヘ調(シュトラスブルク・フィル演奏),ヴァイオリン協奏曲(小澤征爾指揮ウィーン・フィル演奏とハイフェッツ・ソロの2種が入ればベスト),そしてオペラからはヘリアーネの奇跡。ヘリアーネの奇跡は、今、ざっと聴いてみたが、印象としてはハリウッド映画のBGMをそのままにオペラにしたような印象を受ける。ハリウッド映画音楽の祖と言われる彼らしい。複雑な和音なのに、色彩的で、心地いい。そしてメロディは、とろけるように美しい。20世紀最高のメロディーメーカーの一人であり、今回取り上げた作曲家の中で、最もメロディーに秀でる。これがあれば、コルンゴルトはいいだろう。
コルンゴルトの神童ぶりに驚かされたエピソードの一つに、父であるユリウスの計らいで、シェーンベルクのレッスンを受けようとしたところ、君に教えることは何もない。教えることがあるとすれば、管弦楽法であり、管弦楽法を教えたのが、ツェムリンスキーであった。つまり彼はすでに、メロディの重ね方、和音、リズム、メロディ作り、〜形式と言ったものは、すべて吸収していたのだ。改めて、なんという早さだ。

その師であるツェムリンスキーからは、悩んだが、第一に挙げるべきは、まずオペラであろう。なんでかと言うと、弟子のシェーンベルクが、「ワーグナー以降の作曲家で彼以上に優れた音楽的実質を持って劇場の要求をみたすことができた作曲家を私は知らない。」と述べたことから。またゲルト・アルブレヒトも、コルンゴルト、シュレーカーらと比べると強さと純粋さ、正直さ、真実さ、誠実さにおいて勝っているという主旨のコメントを寄せている。そのオペラからは、最もアヴァンギャルドな「カンダウレス王」を。最も無調的、表現主義的、夢幻な作品であるから。ただし、部分部分を聴くと、「叙情交響曲」の2,4,6番の方がそうした色彩が強い気がしてならない。「叙情交響曲」は、シノーポリ指揮、ウィーン・フィル演奏が手に入ればベスト。オペラは、他に候補として夢見るゲールケがあるが、この作品よりメロディ、ハーモニーが豊かな作品があるので、手に入れなくてもいいだろう。

そして、シュレーカー。
オペラ「狂える焔」が一番いいだろう。この作品は、コルンゴルトのヘリアーネの奇跡に最も近い音楽だと思う。きわめてポリフォニックであり、印象派的な非機能和声に満たされている。なおかつ復調。結果として甘美かつ色彩的。この三人の中ではその色彩感と和音で聴き手を圧倒させる。上品なエロティズムに満ちている。室内交響曲のアレンジは、このオペラに生かされているので、買わなくていいだろう。「メムノンへの大序曲」はすでに手に入れているので、これもよし。

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「狂える焔」のみタワーレコードで4412 TOTALMAXが24520位という試算。