鬼武者「交響組曲 日昇 RiSiNG SUN」聴き込み進行中

昨年12月に初演された祈りも正式にリリースが決定とのこと。

一方、鬼武者の視聴は、難儀を極める。
単一楽章ではないけれど、3楽章の中に、アダージョとリズムからいうと諧謔色のまったくない舞曲的性格を盛り合わせた、全3楽章でソナタ形式の様相を示す作品に思えてくる。この点はある意味、シェーンベルク室内交響曲第1番、ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番に似ていると思う。
また、全パートのメロディの変容、重なり合いが、手につかむような理解ができていないこと。
どこでも聴ける環境になってから、ゴールデンウィーク中もしくは以降に詳細な感想を書くことになりそうである。
ブックレットのレビューを基にしたおおまかなテキストの再構築を行った。ただし、この完成度は、30%未満だと思う。
間違いなく言えることは、iQ180を称される淵源にふさわしい作品であることである。

また、第2楽章の前半こそ、氏自らが「夜の音楽」と述べたものの、全体を通せば、間違いなく夜明けから正午にふさわしい調べであるということ。かつてこのポジションは、マーラー交響曲第8番」、シェーンベルクグレの歌」、コルンゴルト「2つの世界の狭間で」それぞれのフィナーレが担っていた。それ以上にふさわしいと個人的には思う。