2007.5.8.埼玉池田研修道場での池田名誉会長のスピーチ


本日は、5.8「常勝埼玉師弟の日」「埼玉学生部の日」おめでとうございます!!


丁度2年前の2007年5.8日のスピーチを引きたいと思います。

迫害の渦中に歩まれた道

一、埼玉は、日蓮大聖人が戦う魂を刻まれた天地である。
ご存じの通り、埼玉を通る鎌倉街道の上道(上丿道)は、日蓮大聖人が佐渡流罪の際、往復なされた宿縁の道である。
「上道」の碑も立っている。


(中略)


そして大聖人は、足かけ4年の、命にも及ぶ佐渡流罪の大難を勝ち越えられて、再び鎌倉へ向かわれた。
その道中は、文永11年(1274年)3月13日から26日である。
新暦では、4月28日から5月11日
今と同じ、新緑輝く季節のなか、大聖人は、この道場にほど近い道を歩まれ、鎌倉へと向かわれた。
御書には、「鎌倉へ打ち入りぬ」(P921)と表現されている。
それはまさしく、3度目の国家諫暁へ、まっしぐらに進まれる大闘争の歩みであられた。


【2007.5.8 埼玉池田研修道場、以下同】

日蓮大聖人は、佐渡流罪の時、また佐渡から鎌倉に向かわれた時に歩まれた有縁の地です。

(戸田)先生は、青年部によく言われた。
広宣流布は、言論戦なのだから、語りまくれ!」
「我々は正しいのだ。ゆえに、ありのままに真実を叫べ!」
「本当の仏法は、社会での大闘争にある。社会で勝負する。それが本当の革命ではないか。これが創価学会なんだよ」
「戦うんだったら、断じて勝て!」
その通りに、私たち青年部は、語り、叫び、戦い、そして勝ってきた。
この学会精神の真髄を、埼玉青年部は、厳然と受け継いで頂きたい。


2年前は法戦。そして、今年も法戦ですね。どこまでいっても真実を語ること。社会で勝つこと。今年の法戦を通して、成長して終えよう。

師弟が根幹

師弟こそ、仏法の根幹である。真実の人間性の極致である。
我が戸田先生は、仏法の上からも、人生の上からも、師弟の関係こそ、一つの正し生き方の規範であることを厳しく教えられた。
この人間の根本のつながりを疎かにして、真実の社会の反映、発展はない。それどころか、平和もなく、調和もない、畜生以下の無秩序の社会になりかねない。
学会の「師弟の世界」こそ、本当の「人間性の世界」であり、真の「異体同心の世界」である。
この麗しい学会を乗っ取ろうとか、自分の欲望のために利用したり、壊そうとする
人間が出たならば、徹して戦え!
叩き出していけ!―と恩師は厳しかった。
異体同心でなければならない。その根幹が師弟である。だから、師弟を叫んでいくことが大事なのである。
広宣流布とは、一面では、権力の魔性との壮絶な闘争である。
迷うとの戦いが、本当の信心の姿、学会の姿、広宣流布の姿である。

師を求め抜くことは決して忘れずに。魔を見破れる自分に。

師弟不二で立て

仏法の根本は「師弟」だ。真実の弟子であるならば、師匠のために体を張ってでも戦うのだ。師の勝利を祈り抜いていくのだ。
それを、敵に対して本気になって戦わない。見て見ないふりをする。そんな情けない弟子、ずるい人間であっては絶対にならない。
大きく心を開いて、本当の高次元な創価学会の精神に立って戦うことだ。「師弟不二」で戦いきることだ。
「師弟」がなくなったら、学会は壊されてしまう。
幹部が先頭を切って、師匠の正義を訴える。師の真実を、日本中に叫び抜いていく。そういう埼玉をつくってもらいたい。
師弟直結の埼玉を、皆さんの力で断じて築いてもらいたい。

本気であるか否か。日々問いかけを忘れずに。私は、忘れがちであるから、戒めよう。

悪を打ち破れ

悪は放置すれば増長する。皆、だまされてしまう。悪人と戦わなければ、学会が破壊されてしまうのだ。
破邪顕正」といっても、あくまで「破邪」が先である。まず悪と戦い、悪を打ち破るのだ。
それでこそ「顕正」がある。悪を倒してこそ、初めて正義を明らかにし、宣揚することができるのである。

このスピーチで、とても心に残った一節です。正しさを証明するには、魔を断ち切ることから。

この(韓国芸術文化団体連合)李会長は語っておられる。
「本当の勝利、それは、自分自身との戦いに勝った人にこそ、訪れる」

自分との戦いに勝つことが、本当の勝利。自身の壁を打ち破ることは、難しい。今こそ、打ち破る時。もう2歩も3歩も踏み出そう。

ゆえに、戸田先生は晩年、繰り返し、"第3代を中心に団結せよ"と語ってくださっていた。


(中略)


この戸田先生の遺言のままに、第3代の推戴に、真っ先に立ち上がり、声を上げたのが、埼玉青年部であった。

誰よりも、声を上げたことに、凄いと思ったことは、忘れません。

忍耐で勝て!執念で勝て!

「異体同心」こそ、絶対勝利の法則である。
「鉄桶の埼玉」の団結は、今や世界中に轟いている。「異体同心なればか(勝)ちぬ
」である(御書P1468)
「鉄桶の埼玉」が勝ち抜いていくことが、仏法の御聖訓の証明である。

地方と違い、もともと暮らしていた方々、他所から来た方々が入り混じって暮らしている埼玉。当然、見た目もさることながら、考え方も百花繚乱。その中で、個性を発揮しながら、団結ができる。呼吸を合わせていけるように、成長しよう。耐えて、粘り強く。

原点を忘れるな

ナチスと戦った、イギリスの首相チャーチルは言った。
「問題は不屈の忍耐をもってすれば解決されるものと確信しています」
「何はともあれ、勝利を勝ち取らねばならない。勝利こそ、我々の成し遂げるべきことだる」
この決心で戦いきることだ。

忍耐強く。原点をもう一度思い起こそう。5W1H道筋すべて思い出して、そしてまだ至らない点を乗り越えて。


はつらつと!理想を胸に!

埼玉の誉れの同志に、周総理が天津の青年たちに語った言葉を贈りたい。
「青年は、困難を恐れてはならない。より多くの困難に挑み、それらを克服する力を培っていくべきである」
「間違ったことには、勇気を持って対峙し、厳然と正していきたまえ」
さらにまた、周総理は訴えた。
「人間は理想を持たねばならない。理想なき生活は、進むべき道が見えなくなる。
人民の中に入って、戦って、学んでいくことだ。そこにこそ、人生の意義がある」
若き日、天津で活躍していた勝g穎超(とうえいちょう)婦人が、友人に贈った詩にはこう認められている。
「あなたよ!
煩悶や苦悩の魔を、毅然と打ち払うのだ。
はつらつとして、努力し奮起するのだ。
私は信ずる。
これから、あなたが必ずや、日に日に進歩し続けることを!
そのあなたの姿を、私は何よりの喜びとする。
あなたの前途に祝福あれ!」
青年部の皆さんが、すべての先頭に立って勝利への道を切り開いていただきたい。

今は、弱さを痛感する日々。より上に、より上に。初動は鈍足。それでも、歯車が回り始めれば、少しづつ回っていける。決して、歩みを止めずに、進んでいく。理想は、まだ捨ててはいない。耐え抜いて。メンタル面の起伏が激しいことは、すでにわかっていることだ。振り回されずに歩んで、勝利を。



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