Bartok Streiqurtet NR.4 & Shostakovich Streiqurtett NR.13

今夜は、純然たる前衛音楽から。既に調はなくなり、不協和音ばかりがこだまするかなり晦渋な作品であり、聴く人の理解力を試すかのような曲でもあるように思います。おそらく、Beethoven Gross Fugaの良さが分かる方なら、きっと、大丈夫です。


Bartók's String Quartet No.4, Sz. 91- Julliard Quartet (1/3)

http://www.youtube.com/watch?v=Vjdz9IGL7xg&fmt=18


Bartók's String Quartet No.4, Sz. 91- Julliard Quartet (2/3)

http://www.youtube.com/watch?v=rKn5HWK4rFE&fmt=18


Bartók's String Quartet No.4, Sz. 91- Julliard Quartet (1/3)

http://www.youtube.com/watch?v=UfhQlVUXV74&fmt=18


Shostakovich Quartet string No. 13 - (complete) Part I

http://www.youtube.com/watch?v=znV2TrD1d3A&fmt=18


Shostakovich Quartet String No. 13 - Complete Part II

http://www.youtube.com/watch?v=j6o2Nn3HCKs&fmt=18


ショスタコーヴィチ弦楽四重奏は14番、15番も取り上げてみたかったものの、VTRが見つからず。今回取り上げた作品、取り上げる予定だった作品に共通して言えることは、冒頭にも書いた調が無いこと。そして、調が無くなったと同時に、響き合う美しさが無くなった。共有しにくい響き・リズム・メロディであり、西洋音楽に見られる普遍的と言わしめるものが崩壊し、そこに込められたロジックも、極めて個人の感情や思考の発露であり、大衆から遊離したものとなった。ここが問題と考える。ただ、響きが不思議なことに、東洋的に聞こえるのです。美しくも東洋的な響き、それも色彩鮮やかにロジカルに、メロディアスな作品を探して参りたい。


今夜は、ベルティーニ指揮東京都交響楽団演奏、ショルティ指揮シカゴ交響楽団演奏による、マーラー交響曲第8番をそれぞれ聴きました。ショルティは、クーベリックよりもテンポはやや遅いものの、迫力はダントツの1位。テンポがところどころで、かなり遅くなるのが、いただけないところであり、その点は、クーベリック指揮の方が上手。バリトンがドイツ語の歌曲で最も高名なディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウであることも、クーベリック指揮の良いところ。しかし、それ以外は、すべて上回る名演。最新録音を含めても、ここまで、全パートがバランス良く聴こえる演奏は、無いように思います。強いて言えば、クーベリックでは、はっきりと聴こえたピアノが聞き取りづらいことだけであり、それ以外のパートは完璧。今年出るであろう、ジンマン指揮、そして、いつかでると思いたいノリントン指揮が待ち遠しい。



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