御書と師弟 第15回 地湧の団結

御聖訓
日蓮一人はじめは
南無妙法蓮華経と唱へしが
二人・三人・百人と
次第に唱へつたふるなり
未来もまたしかるべし
是あに地湧に義に非ずや

我らの勝利の要諦は何か。
それは強き祈りと団結です。

この御文では、末法の民衆を救う極理中の極理である南無妙法蓮華経を、ただ御一人から唱え出された大聖人に続き、「二人・三人・百人と次第に」唱え伝えていく。未来もまた同じ方程式であり、これが「地湧の義」である。―こう仰せです。
この「地湧の義」を、私たちの実践的な面から拝したい。
まず第一に、「日蓮一人」から開始なされた大闘争に、報恩の一念で続き行く弟子の決心が肝要となります。
(中略)いかなる分野でも、師匠ありてこそ、人間の成長の道が開かれる。なかんずく、仏法は、三世永遠にわたって生命の闇を照らす根本の法です。この根本法を解き明かされた大聖人こそ、人類の大師匠であられます。
この師匠の大恩を感じ、その大恩に報い行く戦いを、自らも「一人」から開始する。これが真正の弟子であります。

第二に、「地湧の義」とは、一人から二人、三人、百人と、尊極の仏菩薩の大生命を、次々に呼び覚ましていく戦いであります。


(中略)


「次第に唱へつたふる」とは、この地湧の菩薩のように、自行化他のの実践で、妙法を唱える友の水かさを増しゆくことです。それは、一人から一人へ、友から友へ、仏法の正義を語り伝え、人々の内なる仏菩薩の生命を呼びあらわす大言論運動の拡大であります。
我と我が友の胸中に、地湧の大生命よ、湧き上がれ!この一念で、あらゆる人々と出会い、語らい、心を結んでゆくのです。

そして第三に、「未来も又しかるべし」―この地湧の人材の陸続たる流れは、未来も変わらないと大聖人が断じておられる。広布に生きる地湧の前進は、未来永遠にわたって続いていくとの大確信です。


(中略)


要するに地湧の菩薩とは―
1:師への報恩感謝に燃えて、自ら一人立つ「後継の弟子」
2:師の教えを広げ、人々の仏性を引き出す「拡大の弟子」
3:師と共に永遠に歩み、真実を証明しゆく「勝利の弟子」
―と言ってよい。

2と3があまりにも至らない。1もまだまだ。

信心の成長と広宣流布の前進にとって、皆で励まし、守り合う「組織」の存在は絶対に不可欠です。末法濁世に、一人だけで信行学を成し遂げ、法を弘めることは不可能だからです。


(中略)


広布の組織は、いわゆるピラミッドではありません。師匠を中心として"同心円"の連帯と言えるでしょう。

これから、じっくりと思索を深めたい。





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