ゲーテの格言 27

道理にかなったことをしようと心がけたことがないばかりに、全然あやまちを犯すことのない人がある。


ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P32-P33 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】

ゲーテは、ここでは、具体的に、どういう心持ちの人かは、書かれてはいません。
私は、そうした人とは、心が、純粋な人たちではないでしょうか。
先日、友人である、常勝関西さんと話す中で、「この世界で、障害を持った方々に数多く出会いましたが、彼らは、皆純粋です。不器用であるかも知れない。しかし、それさえ、受け止めて頑張って生きている」との言葉が、途中出てきました。


世界の偉人も、不器用ながら、純粋に、忍耐強く生き抜いた方々を賞賛されました。
法華経に登場する、不軽菩薩とは、まさにそうした生き方を象徴したものでしょう。
宮沢賢治は、死の間際に執筆した「雨ニモマケズ」に登場するデクノボーとして表現しました。
なお、デクノボーのモチーフは、法華経に登場する不軽菩薩です。


私も、不器用故、今の立ち位置にいます。それで今は、構いません。不器用に生きる中で、同苦し合い、励まし合いながら、純粋に、忍耐強く生きられれば、それでいい。この思いを、忘れずに、今を、生き抜きたい。



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