合唱曲から

私が、音楽の授業で合唱があったのは、義務教育の間だけであった。
ここ数日、タイトルを忘れた歌を探していた。ようやく何曲か思い出した。


2分34秒以降が良い。私の場合、最後でようやく声量が稼げるキーになる。
中学校3年の頃に音楽祭で歌った歌でもある。長兄も同じく3年に歌った記憶がある。


この地球のどこかで
中学校2年の頃に音楽祭で歌った歌でもある。
ここまで書いていて気付くことは、中学校2-3年で歌った歌は、卒業式でも歌われる歌なのだな。



中学校1年の頃に音楽祭で歌う歌のはずだった。喘息で点滴行きになり歌えず、この年に限って優勝という皮肉。当時ソプラノ、アルトの方がキー的に楽だったので、とりわけ声量の無さからいい思い出はない。ランランランが難しいとう言葉を見たら取り上げたくなってしまった歌が1つ。



人を楽器としか思っていないとは、こういう作品。ベートーヴェン ミサ・ソレムニス グロリア冒頭。
のっけから、第9のフィニッシュを越えるテンションで幕開け。第9のフィニッシュよりもハイトーンかつ言葉多し。またキーのアップダウンが激しい。
ミサ・ソレムニスは、ベートーヴェン交響曲第9番よりも気に入っていた作品でもある。神々しいベートーヴェンと言えば、交響曲第5番 フィナーレ冒頭よりもこの歌のこういつだと思う。クレドに至っては、信仰告白と言うよりも、決意の歌の様相と化す。



数年ぶりに聴いて、鳥肌が立った。聴きどころは、メロディの追っかけっこをしているところ。
ブロ友だと、春光さん、イプシロンさんは、聴いたことがあるのだろうか。



ベートーヴェン 交響曲第9番 第4楽章 Presto-Allegro assai
歌が始まるのは、6分30秒から。
私のいた中学校は、入学より7年前から音楽祭のフィナーレで歌っていた。当初は、冒頭から皆ご存じのあそこまで。4年目以降は、おなじみの場所の少し前をショートカットして演奏された。そして、完全週休2日制に伴う練習時間激減から、その後はわからないが私の代でひとまず終焉した。私の兄は、2人とも歌った世代に当たる。そしてこの出会いが、クラシックを本格的に聴くきっかけを作った。なお、吹奏楽版なので、オーケストラのイメージで行くと結構がっかりするところがあると思う。たとえば、ヴァイオリンはサックスが演奏した、など。
聴きどころを綴ろう。
2分31秒から6分6秒の、歓喜の主題の最初の提示から、器楽だけの全奏まで。

余談を述べると、吐き捨てるような発音が聴けるのは、7分41秒のテノール。実は、ドイツ語はこういう言葉が多かったりする。ドイツ語は、非常に論理的かつ音楽的だと思う一方で、つくづく下品な言葉だと改めて思う。

聴きどころに戻ろう。
10分16秒から11分10秒までのマーチ。ここを歌うのはソリストもコーラスも男性パートのみ。男子諸君がヘナヘナになってはいけない場所なので、男子にとっては、最高のハイライトになる。後半で匹敵する場所は、メロディの追っかけっここと二重フーガでリードを取る場面。

11分11秒以降12分37秒まで。人生の波濤を感じさせる場所。この演奏は、遅くてかったるしさを覚えた。フルトヴェングラーはここをダッシュで駆け抜ける場所だからか。私の通った中学校ではここが4-6割削除されている。

14分50秒から16分49秒まで。こうして改めてメロディーラインを見ると非常にシンプルに思えてくる。コラール風で非常に美しい。
17分49秒から18分52秒までの2重フーガ。メインメロディは、Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt!を歌う。
18分53秒から19分12秒まで。
21分53秒からエンドまで。ここでベートーヴェンは、コーラスに対して楽器のような要求をするため、難易度は、最も高い。フルトヴェングラーの有名なバイロイトライブだと、テンポがこの演奏よりも20-30はゆうに早いため、その難易度は、鬼畜の領域になる。これでもミサ・ソレムニスよりは、確実に難易度は低めだと思う。第9のような曲だと、合奏の音量が上がりながら、どんどんテンポ早くして終えるととてもカタルシスを覚えるところでもある。