Music Animation Machineから

Youtubeにて、実演奏に音の動きに会ったDTMでいうところのピアノロール風アニメーションをつけているチューリッヒ在住のグループなのだろうか。クラシックの動画では度々お世話になっている。

この中で、印象に残った名曲を。


モーツァルト レクイエム キリエ
シンプルなのに、凄い良い。
これを聴くと思いだす映像は、

モーツァルト レクイエム 怒りの日が、アロンソに抜かれる瞬間の映像のバックで流れている。オープニングに関しては、それ以外のほとんどでモーツァルト レクイエム キリエが流れている。映像のシンクロ率が非常に高い。ドラマ仕立て過ぎるかもしれないけれど、聴収を煽る力量は本物だと思う。
この映像を作った方は、予算がかかり過ぎとのことで、フジテレビから去ったと言う。今どんな良質な映像を作っているだろうかと思ってしまう。


ベートーヴェン 大フーガ。彼が、最後に、自身の最高傑作と述べた弦楽四重奏曲第14番の原型となった作品であり、彼の変奏とフーガの究極をいく作品である。またシェーンベルク、マックス・レーガーら、末期ロマン派が不思議なことに、この作品の延長線上の作品を手掛けたことも非常に興味深い。
ここで表現されている内容は、言語を絶する人生の波濤。不信、病、全聾、戦争、貧困、あらりとあらゆる苦悩が備わっている。この作品からは、ベートーヴェン流の闇の音が聞こえてくる。そして、佐村河内守もおそらく影響を受けた作品の一つであると思う。
そしてこの曲は、もともと弦楽四重奏曲第13番の終曲として作られ、初演があまりにも不評で独立した作品として出版された。初演でのアンコールが、なんでフーガではないのだと、ベートーヴェンが噛みついたエピソードもある。
その後、カヴァティーナ風の美しいメロディの、スケルツォ風に歓喜の凱歌が歌われ、フーガのフレーズが交差しながら、歓喜の凱歌が打ち勝って終える。