対位法の極致

まず、この曲のメロディをさっと聴いて欲しい


この曲における、先ほどの曲で出てきた、様々なメロディの重なり合いが聴こえてくるはずだ。
先ほどの曲にも出てきた、ファンファーレと英雄のテーマ=メイン・テーマが重なる瞬間の見事さ、その対斜ときたら。


同じ感想を思った他の箇所はライジング・サン 第3楽章 6分55秒以降。
アダージョで奏でられるファンファーレと英雄のテーマ=メイン・テーマとこのフレーズに重なる数多くのフレーズの掛け合いの見事さ。

補筆完成版ブルックナー交響曲第9番のフィナーレ

フィナーレは、58分54秒から。圧巻は、1時間18分28秒以降、全楽章の主要動機が終結に向かうところから、透明感溢れるコラールによるエンドまで。私自身は、1時間20分18秒からのフィナーレ冒頭の不協和音回帰以降の展開に圧倒されたことを忘れない。そして、鬼武者のサントラがこれらに勝るとも劣らないことを対位法からも確認した。

他にも、
モーツァルトで最もJ.S.バッハ風の対位法が聴こえてくる

西洋音楽における最高の奇跡と称えられ、R.シュトラウスが『天国にいる思いがした』と言わしめた、

ラスト1分と比べても。