読む・聴く・思索

 ギリシア文明―神話から都市国家へ(創元社)を本屋で立ち読みました。アルカイック期以前のギリシア人の世界に重点が置かれているため、古典期以降を知りたい場合、他の本に当たった方が良いものの、読みやすくするために、往時を再現したイラストが描かれています。実は、そこに興味深い絵がありました。パルテノン神殿風の建物に、東洋風の彩色によって彩られていたのです。なにやら、チベットポタラ宮にも似た美を覚えたのです。そういえば、音楽の響きもイタリアやアルプス以北の伝統音楽と違い、トルコやオリエント、インドの伝統音楽の響きに似ていたのと同じように。ルネサンス・ヨーロッパ19世紀の古典主義の美はキリスト教が入ってから変質したものではないか、と改めて考えました。
 
 今夜はシプリアン・カツァリスが補筆・演奏した、フランツ・リスト編曲したベートーヴェンの「第0」のピアノ演奏とカシオペアの楽曲を聴いておりました。カシオペア、今まで名前は知っていながらCDで聴いたのは今回が初めてです。フュージョンを制す者は全てを制すは、私の持論ですが、BGMとしても最適な爽やかな中にも深みを秘めた響きは素晴らしいの一言。本当は、ラリー・カールトンのRoom335など、より爽やかなBGMとして聴ける楽曲が欲しいところです。AORとなりますが、AORの大家AiRPLAYの曲も聴いてみたいですし。

 この一週間あまり茫然自失な日々を過ごす。これから、一時的に更新が減ります。体調が少し悪いこともありますが、他を優先するべきなのだろう。とはいえ、継続は力なりということで1日1回の更新はして参ります。



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