吉田秀和

今まで図書館で読んできて、我慢できず遂に文庫本を購入した。
購入したのは、名曲300選、私の好きな曲、世界の指揮者、モーツァルトを聴くの計4冊。
読んで思うことは、その卓越した知識と、実演とレコードを聴き込んでいるだけではなく、様々な的確な引用、そして紡ぎ出される言葉には文学的薫りが漂っていることである。指揮者と実際にあったこともなく批評する方は多いが、その点と、また、現代作曲家と「二十世紀音楽研究所を立ち上げたり、斎藤秀雄、井口基成、伊藤武雄と「子供のための音楽教室」を開設し、初代室長をされたり。
ブーレーズ以降に注目している作曲家とて、ルトスワフスキリゲティ武満徹以下の日本の優れた作曲家による音楽をかぞえ上げていることなど、本質をとても良く捉える姿勢に感銘を受けた。