調べもの、雅楽

神社の神楽、結婚式、皇室行事のイメージが強い雅楽。歴史をたどると仏教伝来の頃に伝来していて、音階の理論は、直接は当時の中国宮殿音楽、元をたどるとインドのラーガにあるのかもしれない。音階は、5-6音ではなく、7音。実際に曲目の一部(陪ろなど)は、インド伝来となっている。実際に、当時の寺院で演奏され、その記録は聖徳太子*1の時代までさかのぼる。諸外国の仏教音楽を見ると、インドやチベットでは、器楽が確認されているが、日本でそのポジションを担っているのは、雅楽。天空からの響きを表わす笙はアルペジオではない和音を奏でられるほぼ唯一の楽器であるといい、雅楽以外では使われない7音音階といい、ペルシャのフリーリズムにも近いリズムと捉え方といい、日本の古典音楽の中では、異彩を放つ。
1.仏の世界の荘厳としての音楽を考える思想
2.仏の世界、すなわち極楽のイメージをこの世に再現する手段として音楽をとらえ、極楽往生の思想と関連させていく考え方
3.音楽が持つ力により、その演奏にかかわることで極楽往生が可能であるとする思想
4.仏教儀式の場に欠かせないものという認識
5.芸道思想が生まれるなかで、結びつきが消えていったこと

雅楽と仏教より引用


平調 陪臚

http://www.youtube.com/watch?v=zIUwwBUTfQE&fmt=18

盤渉調 蘇合香急一、二、三帖

太食調 抜頭

http://www.youtube.com/watch?v=sWIF-ymGJKo&fmt=18

秋庭歌

http://www.youtube.com/watch?v=nYRUmvHEXfE&fmt=18

そして、ある音色以外まったく関係がない、聴くきっかけになった曲

http://www.youtube.com/watch?v=KxWNcZgs7UM&fmt=18
何故と言われると、途中笙の音色が出てきて、そこから…というもの。

*1:今は、蘇我馬子と同一人物となっている