ゲーテの格言 38

個々の人間は、1つの性格を完全なかたちで持ち得るものではありません。それでは生きることができないでしょう。生存するためには、人は雑多な性質を持たねばなりません。


【(カロリーネ・ヘルダーへ) 人間と人間性について ゲーテ格言集 P38 高橋健二編訳 新潮文庫

完全な性格を持った人間はいません。それでは生きることができないでしょうとは、仏法で言う「灰身滅智(悟りを得るために、身を灰にして滅ぼしてしまうこと)」に、通じる様に思うのです。生きるために人は、様々な特性を身につけていく必要があります。それは、更なる高みに向かって歩むために、必要不可欠なものであるからです。



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