エクセルシアと初コラボ


初めに好きなところは、4分16秒の第1楽章第2主題。神々しさと、人間愛に満ち溢れたフレーズ。
次に、29分26秒から第2楽章スケルツォの第1主題。春の祭典を予見する色彩的な全合奏。
そして42分43秒から第3楽章で作曲者自身が「生への告別」と呼んだ場所。なんと神々しく、美しいことか。そして1時間3分23秒からのカタストロフィを思わせる不協和なクライマックス、その後の、浄化されるような終わり。これだけで完成というにふさわしい終わり方だと思います。また作曲者自身が最も美しい楽章というのもわかる気がするのです。




そして最後のVTRの7分31秒の第1楽章第2主題回帰から終わるまでの展開。おもわず、目がウルっとなります。最後に全曲主要主題が重なり、浄化され神々しく終わります。そこで核となる、フィナーレの第3主題の神々しさ、美しさは、この作曲家の中で最も美しいです。全曲を通して超越的宇宙的と言われますが、ここはもっともそう言えるところだと私は思います。そしてこの作品こそ、全交響曲の最高傑作であるように、思うのです。