目覚めの唱題 今日もラフマニノフを中心に聴く

夜仕事と体内時計調整の関係で、無理やり10時間寝る。その後、45分の唱題。出社して、帰宅。

YouTubeラフマニノフを中心に聴いていた。今回は、ピアノ・ソナタ 第2番と、同時期に作曲された、ラフマニノフが最も気に入っていた合唱交響曲「鐘」と、交響的舞曲、そしてラフマニノフとしては、最も先進的な交響曲第1番から。



楽譜が折衷になってしまうのであるがホロヴィッツの演奏によるピアノ・ソナタ第2番を。

時事通信が公開している佐村河内守氏 ピアノ・ソナタ第2番完成発表会の映像。冒頭30秒ほどであるが、聴き比べを。

激しいパッションが非常に似ている印象。リストよりも、ラフマニノフに、その点似ている気が聴けば聴くほど増している。ラフマニノフは、グレゴリオ聖歌「怒りの日」からの引用が非常に多い。今回取り上げたラフマニノフ作品でも、ピアノ・ソナタ第2番以外ですべて使われている。また、ピアノ・ソナタ第2番 第1楽章第2主題の出だしが、「怒りの日」の歌いだしに非常に似ているとの記述がwikiにあった。
この佐村河内守氏のピアノ・ソナタ第2番が似ている印象を与えるのは、これらが、念頭にあったからかもしれない。元々は、東日本大震災の被災者に贈る「レクイエム」の拡張と考えると、こう考えて違和感はないと思う。

最後に、シェーンベルク 室内交響曲第1番をアルバン・ベルクが、ピアノ・デュオに編曲したものと聴き比べてみる。


ポリフォニックで、緻密な構成は、似ているんだろうけど、それ以外が、根本的に似ていない。個人的には、リスト ロ短調ソナタよりも好きだ。オリジナルもいいし、ヴェーベルンピアノ五重奏曲アレンジも好きだ。私のロマン派の趣向は、非常に向きがあって、晩年のベートーヴェン、それも弦楽四重奏曲第14番、大フーガ次いで、ピアノ・ソナタ第29番、31番 第3楽章、32番。それ以外は、ようやく大フーガに追いついたのかという気がする、無調に突入する前のシェーンベルク、レーガー クラリネット五重奏曲、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、映画「二つの世界の狭間で」の劇伴曲、ツェムリンスキー 叙情交響曲、シュレーカーといった、20世紀前半のアバンギャルドにも影響を受けながらもロマン派の終わりを飾った作品が多い。今だとラフマニノフもいいなと思うし、そのポリフォニズムから、セルゲイ・タネ―エフ、ブルックナーもいい。ロシアだと、他にはリャードフ、フランスだとフォーレ。もの凄い偏りぶりだなと改めて思う。