ひこうき雲と「秋桜(COSMOS) 主題歌 フル・オーケストラ・インストゥルメント」

8月以降、休みの日になると、無気力になる日が多かった。
昨日は、丁度そんな日。
ニコ動で、2日前にアップされた、投稿者によるジブリ作品の主題歌、一部主要BGMのメドレーを演奏されている方がいた。
改めて、ひこうき雲に聴き入った。
菜穂子の『次郎さん...生きて』の言葉の後、この歌が流れると感慨深いものがある。瀧本美織さんの役とのシンクロ率もとても高かったのもある。個人的なことを言えば、声質がストライクゾーンで、客観視できていない気がしているのだけど。


外出中何を聴いてもしっくりこなかったので、20回以上繰り返し聞いていた。ジーンとくる。
ストリングスをメインに、ホルンは対旋律を歌う。所々で、クリリネット、フルート、オーボエが、ソリスティックに歌う。コルンゴルトと違ってメインに出てくる場面は、少ないのだけど、ハープとチェレスタがキラキラと彩りを添える。シンプルな和音、歌心に満ち溢れたメロディの掛け合い、作品の映像は見ていないのだけど、ジーンとくる。一瞬短調に変わるけれど、今の佐村河内守さんにははおそらく書けなくなった、非常に珍しい基本長調な曲。この曲が使われた作品、COSMOSで流れるオルゴール曲は、この作品に携わり、後の鬼武者のサントラのデザインを担当されたデザイナーの心を揺さぶったエピソードを残している。主要動機の執拗な繰り返し、ポリフォニックな展開は、今の作品に繋がってゆく。