ゲーテ
いかにして人は自分自身を知ることができるか。観察によってではなく、行為によってである。汝の義務をなさんと努めよ。そうすれば、自分の性能がすぐわかる。 【「格言と反省」から 行動について ゲーテ格言集 P94 高橋健二編訳 新潮文庫】 自分自身の事は…
慰めは、無意味な言葉だ。絶望し得ないものは生きてはならない。 【「格言的」から 行動について ゲーテ格言集 P92 高橋健二編訳 新潮文庫】 痛烈。えてして、慰めてもらいたいとの思いに人は駆られやすし。重みを受けながらも、堂々と歩んで参りたし。
誠実に君の時間を利用せよ!何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。 【「格言的」から 行動について ゲーテ格言集 P88 高橋健二編訳 新潮文庫】 最近まったくできていず。耳が痛かったので引きました。地に足をつけ、周りには目もくれずに、精一杯自分…
大きな必然は人間を高め、小さな必然は人間を低くする。 【「格言と反省」から 神、信仰、運命について ゲーテ格言集 P80 高橋健二編訳 新潮文庫】 宿命はそれを乗り越えることで人間を高め、それ以外は低くすることあり。
芸術は一種の宗教心に、深い、ゆるがぬ真剣さに基づいている。それゆえ、芸術は宗教ともよく結びつく。宗教は芸術心を必要としない。宗教は独自の真剣さに基づく。 【「格言と反省」から 神、信仰、運命について ゲーテ格言集 P76 高橋健二編訳 新潮文庫】 …
人間は、宗教的である間だけ、文学と芸術において生産的である。 【(リーマーとの談話、1810年夏)から 神、信仰、運命について ゲーテ格言集 P75 高橋健二編訳 新潮文庫】 文学や芸術は、宗教の中から生まれ、やがて独立し発展をしました。神話も、その土地…
敬虔だけが利己主義に対抗する。それが奇跡によってすべての人間に明らかに現れるならば、この世が現在、そしておそらくは永久に不治に病むところの一切の禍から、この世を癒すであろう。 【「ドン・アロンゾ」から 神、信仰、運命について ゲーテ格言集 P74 …
すべてが等しく、すべては等しくない。すべては有益であり、かつ害悪である。すべては語ると同時に無言であり、理性的であると同時に非理性的である。人が個々の事がらについて表白することはしばしば相矛盾する。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性…
自分の好きなように世界を知るがいい。世界は昼の側と夜の側とを持っているだろう。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P68 高橋健二編訳 新潮文庫】 物事は二面性を持っています。矛盾に満ち溢れているとしか思えないこと多々…
感覚は欺かない。判断が欺くのだ。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P66 高橋健二編訳 新潮文庫】 事実は事実。それ自体は変わりません。捉え方によって、善にも悪にも導くことができます。つまり、判断を誤ることが自らをそ…
興味のなくなるところ、記憶もまたなくなる。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P64 高橋健二編訳 新潮文庫】 興味をもてないことは、憶えることはできません。
特殊なものが、より普遍的なものを、夢や影としてではなく、努め得ないものの生き生きとした瞬間的啓示として、表す場合こそ、真の象徴である。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P57 高橋健二編訳 新潮文庫】 一般的ではない…
真理より偉大なものはありません。最少の真理でさえ偉大です。 【(シュタイン夫人へ、1787年6月8日、ローマで)から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P57 高橋健二編訳 新潮文庫】 世界は法則により成立ち動いているからです。それらを知り生きるこ…
実り多いものだけが真実である。 【詩「遺言」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P61 高橋健二編訳 新潮文庫】 実り多い日々のみがさらなる高みへと引き上げてゆく。 今日からは、今まで以上実り多き日々を。
ありふれたものから、気高いものを、形をなさないものから、美しいものを展開させることは、けっして小さいことではない。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P57 高橋健二編訳 新潮文庫】 一見どこにでもあるものから気高いも…
現象の中に絶対的なものを認めて、それから常に目を放さぬ人は非常に大きな利益をうけるだろうと、主張することはできる。【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P57 高橋健二編訳 新潮文庫】 『現象の中に絶対的なものを認めて』諸…
最高なことは、一切の事実は既に理論であるということを理解することであろう。(中略)現象の背後にものを求めようとするな。現象そのものが学理なのだ。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P56 高橋健二編訳 新潮文庫】 すべて…
美は、隠れた自然の法の現れである。自然の法則は、美によって現れなかったら、永久に隠れたままでいるだろう。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P53 高橋健二編訳 新潮文庫】 美しさは、人に自然の法則に想起させるもの。
学術においても実際は人は何も知ることはできない。常に実践が必要である。 【「格言と反省」から 科学、自然、二元性について ゲーテ格言集 P50 高橋健二編訳 新潮文庫】 同じゲーテが書いた「ファウスト」の冒頭のファウストの独白を思い起こす言葉です。…
ただちに内部に向かえ、 その中に中心が見つかる。 どんな貴人もそれを疑いはしない。 きっとそこに規則が見つかるだろう。 独立の良心こそ 君の道義の日の太陽なのだから。 ………………………… ほどよく充実と浄福を楽しめ、 生が生を楽しむところには 常に理性をあ…
すべての事情が変わって行く。我々は活動することを全然やめるか、進んで自覚をもって新しい役割を引受けるか、どちらかを選ぶほかない。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P42-P43 高橋健二編訳 新潮文庫】 自身も、周りもすべてが…
試練は年齢と共に高まる。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P42 高橋健二編訳 新潮文庫】 まだ20歳過ぎの者ですが、年々越えなければならないハードルが上がっていることを感じます。それを乗り越えていくことができるのか?そこに…
今日と明日の間には長い期間が横たわっている。君がまだ元気なうちに早く処理することを学べ。【「格言的」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P41 高橋健二編訳 新潮文庫】 ナポレオンの2-3時間で終わることを、2-3日かけてするなにも通じる痛烈な言葉…
心をよみがえらせる泉は自分の胸中からわいてこねば、心身をよみがえらせることはできない。 【(「ファウスト」第1部568-569行) 人間と人間性について ゲーテ格言集 P40 高橋健二編訳 新潮文庫】 周りからの手助けを受けたとしても、その人の心身を蘇生させ…
君の胸から出たものでなければ人の胸を胸に引きつけることは決してできない。 【(「ファウスト」第1部544-545行) 人間と人間性について ゲーテ格言集 P39-40 高橋健二編訳 新潮文庫】 自分の心の底から出た言葉で語らなければ、相手に正しく伝え引きつけるこ…
大きな理想と清い心、それこそ、われわれが神に請い求めるべきものである 【(「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」第1巻第10章から) 人間と人間性について ゲーテ格言集 P39-40 高橋健二編訳 新潮文庫】 人にとって最も大切なことは、高貴な理想と素直で純…
人間は、その及ぼし得る一切の影響を、その人格によって人間に及ぼすものである。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P38-P39 高橋健二編訳 新潮文庫】 人間は、各々の人格によって、一切の影響を、受けるものであり、人生の師匠から…
大小を問わず、性格とは、人間が自分のできると感じたことを首尾一貫させることである。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P38-P39 高橋健二編訳 新潮文庫】 その人の精神的な首尾一貫した行動パターンが、性格です。心のバランスが…
個々の人間は、1つの性格を完全なかたちで持ち得るものではありません。それでは生きることができないでしょう。生存するためには、人は雑多な性質を持たねばなりません。 【(カロリーネ・ヘルダーへ) 人間と人間性について ゲーテ格言集 P38 高橋健二編訳 新…
われわれの持っている天性で、徳となり得ぬ欠点はなく、欠点となり得ぬ徳もない。 【「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」第1巻第10章から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P37 高橋健二編訳 新潮文庫】 人間は、誰もが、長所短所を持ち合わせていて、…