ゲーテ

ゲーテの格言 36

友達の欠点をあげつらう人々がある。それによって何の得るところもない。私は常に敵の功績に注意を払い、それによって利益を得た。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P37 高橋健二編訳 新潮文庫】 欠点をあげつらっても何も得られる…

ゲーテの格言 35

努力する人間の困難な問題は、先輩の功を認め、しかも彼らの欠点によって妨げられないことである。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P37 高橋健二編訳 新潮文庫】 先輩の功を認め、なおかつ彼らの欠点を乗り越えて行くことは、努力…

ゲーテの格言 34

権威。権威がなくては、人間は存在し得ない。しかし、権威は真理と同様に誤りを伴うものである。それは、個々のものとして消滅すべきものを永遠に伝え、固く把持さるべきものを拒み消滅させる。こうして権威は往々人類をして一歩も先へ歩かせぬようにする原…

ゲーテの格言 33

どんなにたびたび他人を誤解するかということを意識したら、だれも集会であまり多くを語らないだろう。 【「神話力」第2部第4章から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P36 高橋健二編訳 新潮文庫】 サイコパスなどと言った一部の例外を除いては、勘違いさ…

ゲーテの格言 32

誤りも、われわれが若いうちは、きわめて結構だ。ただそれを年をとるまで引きずって行ってはならない。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P34 高橋健二編訳 新潮文庫】 人は失敗をしながら成長してゆく。しかし、失敗をするなかで、…

ゲーテの格言 31

真理と誤りが同一の源泉から発するのは、不思議ではあるが、確かである。それゆえ、誤りをぞんざいにしてはならぬことが多い。それは同時に真理を傷つけるからである。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P34 高橋健二編訳 新潮文庫】…

ゲーテの格言 30

誤りを認めるのは、真理を見出だすのより遥かに容易である。誤りは表面にあるので、片づけやすい。真理は深い所におさまっているので、それをさぐるのは、だれにでもできることではない。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P34 高橋…

ゲーテの格言 29

どんなに理にそむいたことでも、分別か偶然によって正道に引きもどされされないものはない。どんなに理にかなったことでも、無分別と偶然によって邪道に導かれ得ないものはない。 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 P33 高橋健二編訳 …

ゲーテの格言 28

若いよい頭脳が、他の人々によって既に認められた真理を認めると、それによって独創性を失うもののように思うなら、それは凡そ誤りの最も愚劣なものである 【「格言と反省」から 人間と人間性について ゲーテ格言集 高橋健二編訳 新潮文庫】 正しいことを認…

ゲーテの格言 27

道理にかなったことをしようと心がけたことがないばかりに、全然あやまちを犯すことのない人がある。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P32-P33 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 ゲーテは、ここでは、具体的に、どういう心持ち…

ゲーテの格言 26

信用というものは妙なものだ。ただひとりの言うことを聞くと、まちがったり誤解したりしていることがある。多くの人の言うことを聞いてみても、やはり同じ事情にある。 普通、多ぜいの言うことを聞くと、全く真相を聞き出すことができない。 【ゲーテ格言集 …

ゲーテの格言 25

誤りは真理に対して、睡眠が覚醒に対するような関係にある。人が誤りから覚めてよみがえったように再び真理に向かうのを私は見たことがある。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P32 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 真に偉大な…

ゲーテの格言 24

すべての人間らしいあやまちを清い人間性がつぐなう。 【ゲーテ格言集 (クリューゲルへ、1827年3月31日「イフィゲーニエ」について) P31 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 煩悩即菩提にも通じる言葉。 なぜなら、人間らしいあやまち…

ゲーテの格言 23

私があやまつと、だれでも気づく。うそをつくと、だれも気づかない。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P31 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 私の場合は、嘘は一発で見破られるタイプ。目をそらす、顔の表情から筒抜けであるか…

ゲーテの格言 22

なんじが終わりえないことが、なんじを偉大にする。 【ゲーテ格言集 (西東詩編「ハーフィズの書」から) P30 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 つまり、終わることのない、事業に挑むことが、人を偉大にしていく。 万能の天才、レオナ…

ゲーテの格言 21

すべての階級を通じて、一段と気高い人はだれか。どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わぬ人。 【ゲーテ格言集 (「四季」秋の部から) P30 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 ナポレオンから最も人間らしい人間と賞賛されたゲ…

ゲーテの格言 20

人間であることが許されないほど腹立たしいことはない。 【ゲーテ格言集 (「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」第1幕から) P30 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 人間にとって、人間扱いされないことは、最も辛いことの1つであると思い…

ゲーテの格言 19

印象を極めて新鮮に力づよく受け入れ、これを味わうと言うことは、青年のうらやむべき幸福です。批判的認識が増すにつれ、次第に、あの濁らぬ喜びの泉は涸れます。 【ゲーテ格言集 (ローベへ。1820年) P28-P29 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(…

ゲーテの格言 18

人間は気高くあれ、情けぶかくやさしくあれ!そのことだけが、われらの知っている一切のものと人間とを区別する 【ゲーテ格言集 (「神性」という詩から。1778年ころの作) P27-P28 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 真に人間たる人物…

ゲーテの格言 17

憎しみは積極的不満で、嫉みは消極的不満である。それゆえ、嫉みがたちまち憎しみに変わっても怪しむにたりない。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P27 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 嫉みは、幾分押さえた形であり、憎しみ…

ゲーテの格言 16

能あるものは、そっと黙っていよ。そっとしておいても自ずから現れて来る。どんなに装ってみても結局は、人の問題だ。 【ゲーテ格言集 (「温順なクセーニエン」第3章から) P26-P27 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 実際に実力のある…

ゲーテの格言 15

人間は、何を滑稽だと思うかということによって、何よりもよくその性格を示す。 【ゲーテ格言集 (「親和力」第2部第4章から) P26 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 言われてみればその通りだ。何をどんなタイミングで見ると滑稽に見…

ゲーテの格言 14

自分と似たものを愛し求める人もあれば、自分と反対なものを愛しこれを追求する人もある。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P26 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 私は、正反対なものを求めてきたように思う。しかし、長続きし…

ゲーテの格言 13

人間が、かつてできたことを今でもできると考えるのは、きわめて自然である。未だかつてできなかったことを、できると思う人がいるのは、いかにもおかしいが、珍しいことではない。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P25-P26 人間と人間性について ゲー…

ゲーテの格言 12

人間の中には、奉仕を欲する性質がある。それゆえ、フランス人の騎士道は一つの奉仕であった。 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P25 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 日蓮大聖人の仏法で言えば、誰もが仏界・菩薩界を有している…

ゲーテの格言 11

「完全は天ののっとるところ、完全なものを望むのは、人ののっとるところ。」 【ゲーテ格言集 (「格言と反省」から) P24 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 『完全は天ののっとるところ』論拠があり道理を備えた法則は、ある意味では…

ゲーテの格言 10

全く人間という奴はこうしたもんです! どいつもこいつも違えばこそ。 隣の人が不幸に襲われれば、大口あいて喜んでいる。 恐ろしい火の手が上がると、それっと皆駆け出す。 痛ましや、哀れな罪人が仕置場にひかれて行くと言えば、みな見に出る。 今日も今日…

ゲーテの格言 9

人間というものは、自分の欲するままにどちらに向こうと、どんなことを企てようと、結局はいつでも、自然によって予め画された道にもどって来る 【ゲーテ格言集 (「詩と真実」第1部第4巻から) P23 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 …

ゲーテの格言 8

少年のころは、打ちとけず、反抗的で、 青年の頃は、高慢で、御しにくく、 おとなとなっては、実行にはげみ、 老人となっては、気軽で、気まぐれ!― 君の墓石にこう記されるだろう。 たしかにそれは人間であったのだ。 【ゲーテ格言集 (「警句的」から) P22 …

ゲーテの格言 7

人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう! 【ゲーテ格言集 (「イタリア紀行」ナポリ、1789.3.17.から)】 P22 人間と人間性について ゲーテ著 高橋健二編訳(新潮文庫)】 人間の吸収力は、小学校の中学年から20歳前後がピークと言われ…