33 Variations in C major on a Waltz by Anton Diabelli,Op.120

ベートーヴェン晩年の大作「ミサ･ソレムニス」、「第9」が誕生する前に作曲されたベートーヴェンの変奏曲の最高傑作のみならずJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」と共に、変奏曲の最高傑作。*1 ゴルトベルク変奏曲は、まだ聞き込みが足りないために、レビューがもう少し遅れます。軽やかなワルツが、調やリズムが変わり、終盤にはフーガも登場する、晩年のベートーヴェンらしい楽曲。その曲想の変化の様は圧巻です。50粉を越える演奏時間が難点ながら、この均整を取りながらのダイナミズムこそ、ベートーヴェンの真骨頂。

Maria Yudina plays Beethoven Diabelli Variations Op. 120 (1/5)